
中世の街、's-Hertogenbosch をぶらぶらと歩く。
ベルギーやフランスから来た石畳を敷き詰めた道を歩く我が靴音は、紛れもない異国の音。
この日の目的は何を隠そうオイル&ヴィネガー!異国の音も軽やかに通いなれた道を行きます。
白木の棚に、黄金色にきらめくオリーブオイルや数年の熟成を経たヴィネガーたちが美しく並んでいます。
中には忙しく立ち働く笑顔の最高に素敵な女性が1人。
キリリと締めたエプロンの目に眩しい白さは、リネンかしら、コットンかしら。
焼けた素肌に短くカールしたブロンドがすがすがしい彼女もきっと体に良いもの、
美味しいものをたくさん知っているに違いありません。

それほど広くはない店内の小さなコーナーを生かして、
たくさんの小皿と小さくカットされたパンが数多く並んでいます。
琥珀色、飴色、翡翠色がかった黄色、金色、緑色など綺麗な色たちが、
小さなグラスの皿の上でピカピカと光っていてもう私はクラクラ・・片っ端から舐めたくなります。
何を隠そう、それらの美しい色の数々の正体はオリーブオイル。
ここではイタリアやスペイン等から厳選された数多くのオイルを試食でき、
それに合うスパイスや美味しい食べ方をたくさん教えてくれるのです。
昨年のマイブーム 「ディッパー」 に続き、今のお気に入りは 「ブルシェッタ」 スパイス。
これを小皿にテーブルスプーン3杯ほど入れて少量のお湯を混ぜ、
トスカーナのボンセコ・エキストラバージンオリーブオイルをタラ~リ。
するとちょうどいい具合のジャム状に。
それを茶色いパンにスライスしたズッキーニと共に乗せ、
オーブンで焼いて食べるのが目下のランチのお気に入り。
なんとも香ばしくトマトとオイルの味が口の中に広がって 「ああああぁ」 と満足の溜息。
一体にどうしてこのような油の美味さを伝えずにいられよか。
日本ではごま油党の私も、ここ異国の地で味わうオリーブオイルの種類の多さと味の多様さに、
なぜ背を向ける必要があろうか。
笑顔いっぱいの女性の勧めるままに数々の味を楽しんだ私は、
「また来ます」といつもの挨拶でふらふらと店を後にしました。
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報
- 2005/08/08(月) 05:05:33|
- 食・レシピ
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