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花と食のレター オランダより

オランダから綴る花と食のレター。世界一の花大国オランダから届け、あなたへ。

赤い靴

cake


先日の出来事。娘と共に今回日本帰国中に買ってきた童謡のCDを聴いてました。

そうするととっても懐かしい歌が聴こえてきて、私は思わず耳ダンボに。

それは私が幼い頃、お風呂に入れてくれる父がいつも歌ってくれてた歌。

お風呂で父と一緒にチャポン、チャポンと遊ぶ気持ちのよさと、父に甘える楽しさが、遠い記憶の彼方から一気に浮かび上がってきて、胸が詰まってしまいました。

その歌は「赤い靴」

歌詞をよく聴くと

 赤い靴~履いてた女の子
 異人さんに連れられて行っちゃった

えっ?
異人さんに連れられてーー??異人さんに連れられて、やったんやーー。


ここで私、号泣。
“もう~、なんでこんな歌、歌ってたんーーー??!?!!”と父に心の中で聞きながら、しゃくりあげ、涙で顔がぐしゃぐしゃに。

娘はキョトンとしながらニコニコしてる。
ひとしきり泣いた後、恥ずかしくなり、娘に向かって照れ笑い。

今度2月に帰国したとき、父に聞いてみよう。

あ、でも聞いたら泣きそうだからやっぱりやめておこう。


写真は、クリスマスディナーで無様に飲み潰れた私のリベンジ、のデザート。
ビュッシュ・ド・ノエルを今頃作りました。時間かかったわ~。
時間かかった割りには、めちゃくちゃ甘くてちょっと辛いものが・・・
次回作るときは、違うクリームにしてみましょう。
写真の焼きメレンゲ、本当はマッシュルームっぽくしたかったんだけれど全然違うやん!訳わからん・・・


cake2



ちなみに子供の頃は、わたし、

異人さんに連れられて、ではなく、ひいじいさんに連れられて、と思ってました。
ひいじいさんい連れられて行っちゃうのは嫌だけど、赤い靴は欲しいな~、て。
そして今でも赤い靴は好きです。




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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報

  1. 2006/12/29(金) 04:59:17|
  2. 食・テーブルコーディネート
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祭りの後

オランダのクリスマスは25日。すべてのお店は閉まり、閑散とした街並みの中、家族で厳かにクリスマスを迎えます。

計画通り、1年5ヶ月ぶりのキッチンドリンカーは最高♪でした。朝からワインを飲みつつ、時間を気にせず料理三昧の一日。アルコールを飲める、これだけでこんなに幸せな気持ちになれるなんて・・・・なんて単純な私なんでしょう。

table1


夫担当のアミューズ“Fichi grillati con prosciutto crudo”をドン・ぺリと共に乾杯♪このイタリア語の名前は要するにイチジクとプロシュートハムのグリル、ですがセージの香りが効いててとっても美味。言わずもがな、ドン・ぺリ。美味しくて私、無口に。

amuse



そして前日から準備していた私のオニオングラタンスープ。時間をかけただけあり合格~。それとこれもやたらと時間のかかった魚のテリーヌ。見事失敗しました。味は良しとして見かけが・・・テリーヌだなんて口が裂けても言えないです(言ってますけれど)。再度挑戦します。

table2



(失敗したテリーヌらしきものです。恥)


fail


ポートの味がしみこんだブルーチーズとポートワイン。美味し過ぎる。

portcheese



昼に始めたのに、もう夕方になっている。何をそれだけ話すことがあるのか。お酒が入ると饒舌になる私。


メインのステーキにケープタウン・ポートソースが凝ってる。ナッツ風味ソースのサンドマメとグラタン風ポテトの付け合せも美味しい。

main



でも・・むむむ?だんだん頭が痛く・・・なってきた?
美味しいものを食べているのに、なんだかおかしい。延々と話をしていたときには快調だったのに、メインを頂いてる時には頭痛がひどくてもうワインを見たくないほど。

2人でシャンパン1本に赤ワイン1本にポート2杯に次の赤ワイン2本目を開けたところ。で、なんで頭が痛くなるわけ???もしかして酔いが回ってるなんて信じたくない私は、必死の形相でデザート担当の使命を果たそうとしていた。・・・なのにソファに倒れこんでしまった。。
・・・う、動けない・・。しばし待ってくれ、夫よ。

夫は別に真剣にすることじゃないし無理するな、と言ってくれてるけれど、首を振る私。でもだんだん冷や汗が出てきて顔も青くなってくるのが分かる。しばらくしてトイレに駆け込んだ私はすべて吐きました。
す・べ・て。
な・に・も・か・も。
美味しいもの美味しいお酒ぜ・ん・ぶ。。。

く、悔しい。かつて酒豪の名を欲しいままにした私(ホンマかいな~)が。なんてこと。しばし放心状態の私。そしてそのまま寝てた・・・

というわけで情けない幕切れでございました。しかしそれにしてもショック。娘が乳離れしたら鍛えなおす(?)ことを誓いました。


翌26日はセカンドクリスマスで義父母宅にて大勢でグルメット(鉄板焼きのようなもの)を食べまくり楽しみました。
胃も疲れたクリスマス。今日のランチはうどんです。




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  1. 2006/12/27(水) 08:19:22|
  2. 食・テーブルコーディネート
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Merry Christmas!

X’mas




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  1. 2006/12/24(日) 10:41:07|
  2. オランダな日々
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クリスマスデコレーション その3

room


はっきり言ってウチは狭いんです。そこに大きなもみの木、大きなリース、大きなアレンジ・・・余計に狭い。

でもやっぱりこの雰囲気、好きです。

夜にはキャンドルをいーーーっぱいつけるとクリスマスツリーのライトと共にキラキラと窓に反射して、とても綺麗。外に広がる夜景と相まって、綺麗な光が自分のためだけに輝いているような錯覚に陥ります。

前々号にて記述 の通り、夫との話し合いの結果、クリスマスデコレーションは伝統色&シンプル植物で、と決まりましたがこういう思いっきりクリスマスもいいものですね。
そしてこの部屋中に広がる香りが、目に映る色と共に娘の記憶の襞に残ってくれることを祈ります。

tree



日本では24日のイブが大イベントだと思いますが、オランダでは最も大切な日はクリスマス当日の25日。全てのお店は閉まり、多くの人が家族と共に過ごします。

私達も今年はどうしようか、とあれこれ考えてましたが、結局家族3人で静かに自宅ディナーを楽しむことに決定。

さて、そのメインイベントのクリスマスディナー。
先日、夫とくじ引きをし、夫がアミューズ&メイン、私がスターター&デザート、をそれぞれ担当することと相成りました。
何が出てくるかはお互いその日まで内緒にするので、まずは互いのメニューを決めるのにコソコソとしまくり。レシピ本やサイトで情報をゲットしつつ、互いに怪しい行動が続いてました。
いつもは週末に一緒に買出しに行くのですが今回は別行動。
いかに効率よく当日を迎えるか、準備にぬかりのないようにしなくては!

そしてそして!
夫からの提案で、当日はわたくし、アルコール解禁にするのです!
そのために今、「オッパイ凍らせ作戦」施行中です、おーほっほほほーー!!

ウェーイ!飲むぜーーーッ。と気合はいりまくりでクリスマスカウントダウンに入った私です。



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  1. 2006/12/22(金) 08:45:23|
  2. 花・オランダのフラワーデザイン
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クリスマスデコレーション その2 

こんにちは!
昨日に続きクリスマスデコの様子を。

直径120cmのリースにリンゴをぶら下げて、天井の電球を取りはずし吊るしました。
本当はこのリースにキャンドルを埋め込みたかったけれど、天井までの距離を考えて中止。

wreathL


ソファに座って見上げるとこんな感じ。リンゴの香りがふわ~と漂って気持ちいい。娘も不思議そうに見上げてます。


後ろに見えるのは夫担当のコーン型アレンジ。

corn


corn2


花材は
Cornus 珊瑚ミズキ
Malus りんご
だけ。

とてもシンプルだけれど、雰囲気たっぷり。香りも素敵です。



やたらと細長くしたホーン型アレンジ。私担当。

horn1



horn3


Cornus 珊瑚ミズキ
Taxus  イチイ 
Ilex   ヒイラギ
Malus  リンゴ
Pinus  マツ
Cryptomeria スギ
Peperomia ペッパーみたいなもの


全体写真載せよう、と操作してるのですが、なぜかうまくいきません。
なぜかな・・

なのでまた後ほど次のブログでアップしますね。お許しを~。




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  1. 2006/12/22(金) 04:04:55|
  2. 花・オランダのフラワーデザイン
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クリスマスデコレーション

先週末はひたすらクリスマスデコレーションの準備。
金曜日の花市場に始まり、我が家は俄か花屋と化しました。

写真は小さいけれど、実は直径120cmほどの大きなリース。
これは天井に吊るす用。
メタルワイヤーとNobilisで制作。夫担当。

120wreath



この天井リースには仕上げにリンゴを60個ぶら下げるため、
こんな風に準備してたらまるでチェアデコレーションみたいになりました。

chair-deco


ふふ、これはこれで可愛いですね。


私はホーンシェイプのアレンジと直径40cmくらいのリースを担当。
ついでにツリーに吊るそっかな、とジンジャークッキーも焼いてみました。
アイシングもちゃんとしたかったけれど、娘がうるさくて・・
ちなみにちょっぴり焦げてるっぽいのも娘のせい、です (ということにしてくだされ)。

cookies



天井用リースが終わった夫は早速なにやら次のアレンジに取り掛かってます。
バッハのWeihnachts-Oratorium(クリスマス・オラトリオ)を大音量でかけながら、
部屋中に広がる森林浴のような香りに包まれているとすがすがしい気分になります。

やっぱり最高だな~、花や植物に触れるのって。


さて、このクリスマスデコの色について、先週夫と話し合い。
彼はクリスマスだけは赤、金、銀、緑の伝統色を守りたいと主張。
水色のツリーとかは彼にとってクリスマスじゃないらしい。
そのため上記以外は認めない、と一歩も引かぬ覚悟の模様。

私なんぞ、その昔は「今年はピンクでいこう!」
「今年はやっぱかな~!」なんてやってましたが、
まあよく考えてみたら、しめ縄飾りをブルーで作るようなものか、と納得。
我々にとってのお正月みたいなものなんですよね、クリスマスは。


というわけで、伝統的色使い、且つ極力自然素材で、と決定~。
続きはまた明日アップします。おやすみなさい。zzz



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  1. 2006/12/21(木) 08:51:43|
  2. 花・オランダのフラワーデザイン
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霧の一日

kerstbal02




雨の多いこの時期。
今日は朝から霧が立ち込め一日中霧の中。いつもは彼方まで見える平原も真っ白で何も見えない。

紅茶を初めてヨーロッパに持ち込んだ歴史を持つにも関わらずコーヒーの国、オランダ。
この国では紅茶というとフレーバーティーのオンパレード。

だけど私は“Simon Levelt”で調達するアッサムのセカンドフラッシュが好き。
こんな日は特に濃い目のアッサムにミルクをたっぷり入れて、ピアノ曲をぼんやり聞いている。

そう、ちょっとアンニュイな気分で・・髪をかきあげたら・・




ズルッ!

え?ズルッ?!

ぎゃーーーーー髪がズルッとズルむけたーー!!



そうなんです、最近の私の悩みは抜け毛。
髪を梳くたび、どころか、頭を動かすたび、下手すりゃあ歩くたび髪がパラリと抜ける。
あ・・・また貴重な髪が・・・今も。
そうして私の額はうっすらと頭の形を描くの。

があぁぁぁぁぁん。まさかこんなことになるなんて。
も、もしかして私ってばア○ランスイブが必要なの?

でもママ友達情報によると当たり前だとか。
特に授乳中はこうなるけれどしばらくしたら生えてくるって。

それを聞いてかれこれ3ヶ月。信じるともなく信じつつ待つことしきり。


そしたら本当に生えてきた!

歳取ってるけど産毛と呼んでいいのか?と思わず聞きたくなるくらいちゃんとした産毛が可愛らしくソヨソヨと生えてきている。
禿げて頭の形を現しながらも、それと同時にある産毛。
すごいコンビネーションに我ながらいつも鏡を見て驚く。

かくしてなんとも奇妙なヘアスタイルを余儀なくされてる訳ですが
帽子フェチの私は、毎日帽子をとっかえひっかえ。
最近使うこともなくなったお気に入りスカーフたちもほっかんむり風に活躍の毎日。
ふふ、結構楽しい。

でも帽子の型がついた髪型って更に変ちくりんでいつもそれしか見ていない夫にはちょっぴり同情です。

ま、ウチの夫はスキンヘッド、平たく言えばつるっ禿げですけどね。




kerstbal01




さて、写真はクリスマスに欠かせないクリスマスボール。
やっぱりグラス製が綺麗です。よって小さい子供はいるけれどグラス製を使用。

週末は家の中のクリスマスデコに始終してました。
家中に広がるグリーンの匂いに癒されます。
このお話は次回に。



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  1. 2006/12/19(火) 06:28:15|
  2. オランダ・海外育児・家族のこと
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オランダ 冬の一品

外国に暮らして一番困るのは“食”。
思うが、やっぱりアジアは食が美味い!!

これまで血となり肉となってきた“食”は土地と切り離せないもので
地場のものがこんなにあったんだ、ということを離れてみて嫌というほど思い知らされる。

というわけで、我が家は週に3度は日本+韓国食です。
幸い、ウチの夫は納豆もキムチも大好きなちょっと変わったオランダ人。
いつぞやはオランダのオウデカース(チーズ)にキムチを乗せて「サイコーッ!!21世紀の新発見!」と大きな目をウルウルさせてました。



stampot



ですが今日はオランダの典型的ディッシュ、スタンポットを頂きました。
これはブールンコール・スタンポット・メット・スペック。担当は夫なり。
ブールンコールを英語で言うと、ファーマーズ・キャベッジ(農家風キャベツ)。
要するにキャベツですがすごく濃い緑のキャベツ。これを茹でたポテトに混ぜマッシュする。
そしてスペック=豚バラ。

典型的な冬の一品です。
イモはオランダに欠かせない主食、暗くて冷える場所があれば保管も簡単。
またブールコールも寒い冬にできる野菜。ビタミンやエネルギーがたっぷりで且つ簡単に調理できるため、昔から特に労働者によく食べられてきたのだとか。まあ、オランダは農民が多くを占める国でしたから。

美味しいですが本当にシンプル。
スープと一緒にいただきましたがそれでもなんだか物足りない。

全般的に言ってオランダ人はあまり食に興味がありません。イギリスにいた時も、イギリス人が毎日毎日同じサンドイッチをお昼に食べることにものすごく大きな衝撃を受けましたが、オランダ人も同様です。。

ウチの夫は幸い食べること大好き。
でもたまに手を抜いても全然OKなんです、だってベースがシンプルですから。
フフ、そういう時はちょっぴり得?した気分になります。



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  1. 2006/12/16(土) 23:42:51|
  2. 食・オランダ ソウルフード
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もみの木のお話

先週末もみの木を買いに行きました。
まずは近くの養樹園へ。1000本はあろうか、という木々を
案内してくれるのは思春期真っ只中らしき姉妹。
しかし夫はポソリと 「これは本当のクリスマスツリーじゃない」 と。

へ?
本当のクリスマスツリーって??
これも生きてるツリーですが?


どこから見てももみの木にしか見えなかったのですが
確かに形がいびつで少し小さめ。
ありがとう~と丁寧に御礼を言って、次の養樹園へ。

もみの木が後ろからはみ出した車とすれ違うこと数回。
「あれは嘘もの。あれも。あ、これは本物。」と夫が言う。

ふううむ。私にゃ一緒に見えます。


次の養樹園に着くとコワモテの大男3人が並ぶもみの木の前に仁王立ち。
すかさず夫「よし、これや。」

どうやら、夫が「本物」と言ってるのは、ブルーがかったり
グレーがかったりしていない木で、なおかつ枝がモリモリ過ぎず
葉がちょっぴり長いもののようだ。

数ある中からひとつひとつ枝ぶりを確認して、決定~。
高さは3mくらい。ウチの天井にはちょっとだけ高い。


車に乗せると樹の良い香りが漂ってきて、以前クリスマスの頃、
花屋でしたスタージュ期間を思い出してたまらなく懐かしい気持ちになった。
すごくすごく忙しかったけれど、この匂いに包まれながら
幾つものリースやキャンドルアレンジやコーンアレンジを作ったな・・


そんなことを考えながら「本物」のクリスマスツリーとは何かを聞いてみた。

すると北ヨーロッパでクリスマスツリーとして伝統的に使われているのは学名Picea abies (ピッツェア アビエス)だとか。


ここでひとつ説明させてください。
外国で例えば“薔薇”と日本語で言ったところで当然通じないので
必ず学名(ラテン名)を知っておく必要があります。
(英語名を知ってても、英語を使わない国では意味なし)
花はラテン名を覚えるようにしてきましたが、樹木のラテン名は辞典なしにはまったくお手上げ。

またこの数ある辞典も辞典によって名前がてんでバラバラなことが多く、信頼に足るものを選ぶのにもかなりの知識が要る。

このPicea abiesによく似た偽Picea omorikaやその他の種類をクリスマスツリー用の木として
売っているところも多々あるが、それは本物じゃないんだよ、とのこと。
そしてこのPicea abiesは葉をよ~く見ると4面体になっていて、葉は細く先が尖っているために触るとちょっぴり痛い。
なおかつこのPicea科の中でも最も背が高い木で6mほどにもなると言う。

へえ~なるほど。

樹の学名辞典がない私は
インターネットの学名辞典サイトでPicea abies を調べてみた。するとマツ科の一種と出てる。
ついでにもみの木で調べてみると Abies。マツ科もみ属。 Abies Firmaと言ってるサイトもある。

では次にPiceaを調べてみよう。ある種のマツ、マツ科トウヒ属だって。

私達は日本語でいつもクリスマスツリーはもみの木だと言っているので
するともみの木はAbies か Abies Firmaか。
夫に言うと違うという。
夫の言う正しい学名のPicea abies から言うとマツ科トウヒ属のもみ属になるわけ?

ん?なんだかラセン階段のよう。。頭がこんがらがってきた・・・

がここでまた違うサイトを見てみたら、Picea abies はドイツ唐檜(とうひ)または
ヨーロッパ唐檜、“本物のツリーはこのドイツ唐檜から作るらしい”と解説があった!!

なるほど。スッキリしたーー!
というわけで、日本で言うもみの木よりもほんのちょっと葉が細いようです。


ちなみにこれ10ユーロでした。
枝ぶり確認した割りにはちょっと形がたよりないんですけれど。
この日夕方、かなり離れた場所で7.5ユーロでもっと格好良いPicea abies を見つけがっくり肩を落とした私達でした。。
これから飾りつけを少しずつしていきます。

picea abies01





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  1. 2006/12/14(木) 18:12:11|
  2. オランダ・季節の出来事
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Oogenlust クリスマスフェア

gold & red


招待状が来てから楽しみにしていた”Oogenlust”のオープンデイを訪れました。ここは一言で言えば花屋なのですが、花屋というには余りにも規模の大きい(仕事のスケールも大きい)空間を創造するショールームのような店。
オーナーはマスターフローリストのMarcel van Dijk氏。昨日もショップに居ましたが、これからの1週間が1年で最高に忙しい時期で、なんと1週間で20個ものプロジェクトをこなさなければならないとか。
彼の新しい本も置いてありました。
タイトルは“Natural Interior Design” 素敵でした~!

2006年クリスマスのデコレーション満杯の店内の様子を幾つか紹介します。

全体的にはとてもバロックな印象。デコラティブで重厚でクラシカル。
店の奥ではクリスマスのホットワインを振舞ってましたが、またもや我慢。

oogenlust02


oogenlust03


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oogenlust05

↑これは本の中にもあった作品の一部。


oogenlust06

↑フランスのリモージュで焼かれたものですが、アーティストの彼氏がモロッコ人なので、モロッコ風のデザインになったという裏情報~。


oogenlust07

↑この黒ばっかりのコーナーは本当にバロックそのものでした。が、黒くてよく写らなかったので、これのみ。


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oogenlust09


ここはショールームも素晴らしいですが、店の裏というか表舞台ではないところが本当にすごいのです。彼らの仕事の規模の大きさを口をあんぐり開けつつ実感した覚えがあります。
いつ行っても顧客担当のポール (二人いるけれど二人ともポール) が、とっても丁寧に接待してくれます。
大きいポールと小さいポール、勿論(?)お二人ともゲイです。(でもカップルではないよ)

お陰でクリスマス気分も盛り上がって来ました!
次回はもみの木のお話を。




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  1. 2006/12/11(月) 20:43:31|
  2. 花・オランダの花屋
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真剣勝負

ウチは布オムツです。情操教育に良い(らしい)上、経済的でもある(らしい)ため、
基本的に布オムツ。外出時や夜寝るときは紙おむつ、と使い分けています。

今、7ヶ月になった娘。
離乳食が始まるまでは、な、な、なんと週に1回しかウンチをしませんでした。
どう考えても異常では、とこちら検診の際に何度も訪ねましたが、
ものすごく順調に体重も増えてるし、成長の様子になんら問題はなさそうなので大丈夫、この子はそういう子なんです、と言われ、
はあ、そうですか、と。

しかし母乳のみの間のウンチってゆるゆる~。
しかもたまにしかしないからか、した時には背中にまで登るほどのものすごい大量ウンチ。(すみません)
布オムツだと両脇からはみ出て服も何もかも全部取り替え~ってなことになるのでいつからか、予測をたてるようになりました。
「今日当たりそろそろ来るな・・・」と思ったら紙オムツで様子を見る。かなりの真剣勝負、気分は勝負師。

そんなときに見事予測通りウンチをしたら
「ビンゴーーー!!やったぜい!な~んて賢い子なの~」と私も上機嫌。
外れた時にゃあ、「ぎゃ~、しまったーーー甘かったーー!」と効率よく取り替えれるように気を取り直し、いや、気合を入れ直し、速やかにしかしきゃあきゃあ言いながら処置。
そしてただ黙々と布オムツや服を洗うわたくし。
ゆるゆるウンチのオムツを洗ってると顔にはねてきたり(すみません、)何より、布オムツを脱がすときにいかに娘の体や私の服にベトリとつかないようにするか、それはそれはスリル満点の勝負師の日々でした。

離乳食が始まりウンチの形状も変わってきましたが、それより何より回数に変化が!!!

今はなんと一日に4回。

週に1回から



一日に4回。

これって前は4回しようと思ったら4週間、つまりほぼ1ヶ月かかったのよね?
なんと今はそれを一日で!!!!なんなの、この激しい差はーーっ?!

そりゃあ、確かにすごく心配はしていました。
あまりにも回数が少ない。順調に体重が増えているとは言っても、中身に問題があるのでは・・?と。

だからって何も1日に4回もしなくても・・・
なんて極端な娘なんでしょ。

ということで、今は毎日この状態・・
オムツ洗いまくっております。
オランダの寒空の下、たなびくオムツ達。

oshime




ま、いいさ、娘よ。
たくましく育っておくれよ。
いつか立場が逆転したときにはよろしくねーー・・・うぴぴ。



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  1. 2006/12/09(土) 00:42:34|
  2. オランダ・海外育児・家族のこと
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シュプリーゼ

12月5日午後7時に義父母宅に集合した家族。大人10名に子供8名、犬一匹。
リビングの片隅には大きな箱、箱、箱が色とりどりに。
それを見ただけでも心躍るのですが、実家のリビングは暗すぎて写真撮れず。

お茶を飲みながら談笑をして小一時間。
突然ドンドンドン!!と庭に続くドアが大きく叩かれると、ペイパーノーテン(この時期のお菓子)やチョコレートが外からリビングに投げ込まれ、頭上から降ってきました。
あまりにビックリした私は「きゃーー!」と椅子から転げ落ちそうになりながら逆方向に逃げると、子供を含めて皆で大笑い。
どうやらズワルトピットの仕業のようです。
きゃーー私は興奮。

しかし今年はシンタクラースの登場はないらしい。
私の娘はまだ0歳だし、その他の甥姪たちの中、一番幼い子が10歳なので道理も分かっている。娘が2歳頃になったらシンクラースが来るそうです。

そ、そんなシンタクラースに会えないなんて・・
勿論、一番がっかりしたのは私。
「え、来ると思ってたの?」と逆に皆に驚かれてしまいましたが。

しかし、それからが楽しいプレゼント交換の時間。
10歳の姪は待ちきれなくて足をドンドンしています。
そこで皆が「ルールは年寄りから順番に~!」と。姪っ子達ガックリ。
一人ずつ、プレゼントの大きな箱を渡されるとまず、箱についている一遍の詩を皆の前で朗読。
その詩にはその人の癖や特徴をちょっと面白く表現してあるのが常なので皆でクスッと笑ったり、時には爆笑の渦。

こういう時、言葉が分からないというのは本当に辛いものです。
よしんば意味が分かったとしても、なんで面白いのか分からないときもある。
文化、情緒の違いを深く感じる一瞬でもあります。


たとえプレゼントが小さくてもあくまでも箱は大きく大きく。
中には必ずレターチョコレート(頭文字の形のチョコレート)とペイパーノーテン、そしてプレゼントが入っていますが、新聞紙や紙切れもたくさん入っているのでプレゼントを探し当てる為に自然と箱をひっくり返す羽目に。

私もドキドキしながら自分の順番を待っていました。
一遍の詩は手書き。よって誰からかすぐに分かりました。(秘密になってないよ~、お義父さん!)
皆の前で姪っ子たちに発音を直されながら、詩を朗読した後いよいよ包装紙をびりびり。
欲しかったシンプルなキャンドルのホヤ。
想像してたよりも一回り小さかったけれど2つも入っていてその上、ステンレス製の鍋置きも。そしてSのレターチョコ。嬉しいものですね~。
ダンキューウェル、シンタクラース!



大人たちが終わると、子供達は待ちきれない様子。
しかしそこで
「OK、休憩タイム~」
とまたもや意地悪なルール。
「えーーーOH,No---!」
ハハハ。ホント、子供をおちょくるのって面白い。

休憩タイムの後はいよいよ子供達。
きゃあきゃあ言ってプレゼントを開けてました。
中でも10歳の姪っ子の箱はめちゃくちゃ大きくて、もうそれだけで
思わず笑ってしまうくらい。ほとんどギャグでございました。

我が娘もプレゼントをGETしました!
木製パズルに、可愛いクマさんのぬいぐるみ。
ちょっぴり強烈カラーのダウンジャケット。

baer


私も予想していなかったものが次から次へと出てきて、とってもハッピーでした~。きっと2年後にはシンタクラースを信じて一生懸命いい子に過ごすんだろうな。

そして最後は犬のフリップケ!彼女にも勿論、プレゼントがあり詩があり・・・・早速プレゼントの魚の形をしたゴム製のものを咥えてウロウロしてました。
リビングは箱と紙きれと新聞と・・・まさに「祭りの後」状態でしたが、プレゼントって渡すのもそしてもらうのも、本当にハッピーな気持ちになりますね。
プレゼント自体も大切だけれど、でも高価なものである必要は全くなく、ラッピングをしている間や、ラッピングを開ける瞬間の楽しいワクワクする気持ちって幾つになってもなくならない、とても素敵な時間。シュプリーゼもこうして楽しく過ぎていきました。

さあ~シンタクラースもスペインに戻ったことだし、私達も今度は家の中をクリスマスモードにしていきます。
今年はこのアパートに移って初めてのクリスマス。週末には大きなもみの木を買いに行く予定です。

それではまた~


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  1. 2006/12/07(木) 08:22:53|
  2. オランダ・季節の出来事
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シンタクラースがやってきた!

pitmetlan


正確に言うとオランダでは、サンタクロースならずシンタクラース(Sinterklaas)もしくはシント・ニコラス(St.Nicholas)と呼びます。
シンタ・ニコラスは3世紀頃に実在した大司教で現在もローマ・カトリック教徒には12月6日が祝日となり、オランダ人は12月5日の夜にお祝いをします。(厳密に言えばオランダは北部がプロテスタント、南部がカトリック教徒が多いのですが、シンタ・ニコラスはオランダ全土でお祝いしています)

シンタクラースはいつもはスペインに住んでいます。そして子供達の行動を書き込んである大きな赤い本と子供達へのプレゼントをたくさん持って、11月中旬にお供の黒人ピーター(ズワルトピット)を大勢引き連れて蒸気船でオランダへ上陸します。
その上陸の様子はTVで生中継され、上陸地の市長や市民がシンタクラースとズワルトピットを迎えて大騒ぎ。
オランダ全土は一気に大盛り上がり~。
全ての市や村でそれぞれシンタクラースを迎える行事(各市町村にはシンタクラース委員会がある)があり、市町村長とともに市民たちが歓迎します。ズワルトピットは子供達にキャンディを渡して子供達は勿論大興奮!!!

少し前のことになりますが、11月19日、そのシンタクラースが我が街にやってくるーー!という噂を聞きつけ、雨の日曜日、街に出かけた親子3人。雨にも関わらず街は既に大勢の人で賑わっていました。
が、なんだかみんなニコニコして子供達も上気したホッペで手に手にキャンディを持っている。もしかしてもう行っちゃった・・・?

そう、時わずかに遅くシンタクラースの姿は見れず・・・。ガックリ。
ハッキリ言って0歳の娘より誰より私が一番楽しみにしていたのだ・・・が、市庁舎の前には出迎えの飾りつけがまだ少し残ってました。ちょっと嬉しくなって写真をパチリ。

townhall


そして100名はいてるか、というほどのズワルトピットも発見!
もう~ズワルトピットを見ただけで私は興奮!

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まあ、その後大型バスで移動していったのを見たときはちょっと興ざめしたけれどね・・・
でも嬉しかったーーー!

ここで2002年に見たシンタクラースの写真を。
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santa03



TVでは毎日シンタクラース番組も放映されます。シンタクラースがオランダに上陸してから毎日30分ほどの短い番組ですが、シンタクラースの仕事ぶりがよく解ります。
そしてまた毎年なにか問題が起こるのです、例えば赤い本をなくした、プレゼントをなくした・・・などなど。
この番組、楽しいです・・・ウキウキする。私ですらウキウキするからきっと子供は本当に興奮するだろうなあ~。

そしてそして。
11月25日には夫の職場にもシンタクラースがやってきました!
そこで小さな子供のいる同僚たちは子連れで職場にシンタクラースを歓迎に行きました。
もう~、私は楽しみで楽しみで、なのに楽しみにし過ぎたのか、
なんと!!
カメラを忘れたーーーーっ!!
いかに私が落ち込んだか察してくださいませ・・・ホント一日ブルーでした・・・

小さな子供達はソワソワと落ち着きがありません。
皆で歌を歌って、この時期のビスケットを食べながらシンタクラースの登場を待ちます。
いよいよ小さなズワルトピット2人に大人のズワルトピット1人が大きなズタ袋を持って登場。私は彼らの正体を知ってますがそれでもすごい興奮。
そしてそしてーーー
待ちに待ったシンタクラース!!!
やったぜい!思わず握手しに行きました。
シンタクラースはちょっぴり苦笑。。。ふふふ、いつも会うマーツだと私も知ってるけれど、大きな赤い本といい、大きな赤いガラス玉のついた指輪といい、白いひげといい、赤いガウン、大きな杖といい何もかも完璧。

シンタクラースの大きくて低い声で、ひと家族ずつ前に呼ばれます。シンタクラースは赤い本で各子供の記録を見ながら、子供を誉めたり、小言を言ったり、子供に何かさせたり、するのです。
例えばウチは「私が市庁舎前に行ったときには、君達には会わなかったなあ。どうして来れなかったのかね?」と突っ込まれてしまいました。
ウチの娘は小さすぎて駄目だけれど、これがちょっと理屈がわかるようになってくると「シンタクラースはなんでも知ってるんだーーーっ!!」となる訳なのよね~。

「ゴホンゴホン、しかし事情があったんだろう・・・君にもプレゼントを持ってきたよ。大切にするんだよ。」とシンタクラースはズワルトピットにウチの娘へのプレゼントをズタ袋から出すように命じます。(勿論これは事前に親が購入し、職場のシンタクラース委員会に渡してある)

・・・と全てが芝居がかって、でも本当にドキドキ。
「ではまた来年も会おう。」と言って娘の手を握ったシンタクラースは私の手も握って「来年も会おう。」と子供に対するような優しい仕草で握手をしてくれました。
私、おもわずうっとり、感激。

このようにオランダ全土でシンタクラース歓迎の嵐が巻き起こっているのがこの時期のオランダです。

12月5日のシュプリーゼ、そしてシンタクラースの日の6日が終わると、シンタクラースはまたスペインへ帰っていき、子供達は赤い本に悪いことを記録されないようにしながら、また来年を楽しみに待つのです。

そして街は一気にクリスマスモードへ。
花屋さんも一斉に本格的なクリスマス装飾を施し、各家庭ではクリスマスツリーを準備します。
そう、クリスマスはサンタクロースとは関係なく、イエス・キリストの生誕を祝う日。厳かに静かにクリスマス当日を迎えます。

私達も今はシュプリーゼやシンタクラースを楽しんでいますが、12月7日からはクリスマスモードに入るのです。

さてさてこの時期ならではの街の浮き立った雰囲気が伝わったかしら・・・?

それではまた――。

テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報

  1. 2006/12/01(金) 08:28:54|
  2. オランダ・季節の出来事
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Sunny

Author:Sunny
花と食とお酒を愛する
オランダ在住の大阪人。
フラワー&テーブルコーディネートのCijaシージャ主宰。 2児の母。


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