1月27日(土)行ってきました、ドイツ・エッセンで毎年開かれるIPM(国際
花 卉見本市)。園芸や種苗セクション、マシンなどの技術セクション、そして
フローラルデザイン セクションを含む世界最大規模の見本市です。
私たちにとっても見逃せない見本市。FDF(ドイツフローリスト協会)による春夏トレンドの提案はもとより、一番楽しみにしているのは旬のフローリストによるデモンストレーションです。
着いたらちょうどデモンストレーションの開始時刻。
IPM25周年ということもあるのでしょうか、今年のデモは見ごたえがありました。
最初はドイツで将来を最も有望されている若手フローリストを初めとする3人のデモンストレーション。いかにもドイツらしい植生的なアレンジ、反対に少しカジュアルでポップなものなど若い才能によって次々とアレンジが披露されました。
これまたいかにもドイツ人!といった体格の司会者は途中ダンスを踊ったり、歌ったり、大変陽気。
1時間ちょっとかけたデモが終わると、次は4名のフローリストによるデモンストレーション。勿論1名はいつものお馴染み、フロリアン・ゼイド――司会をしながら自身も
花 アレンジをするナイスガイです。
そしてスペインからダニエル・サンタマリア、台湾のエリー・リン、日本からは前谷 裕一さんがそれぞれ舞台上で華麗なアレンジを作り出しました。
何度も言いますが見ごたえた~っぷり。
デザインとは何か。間違ってもトレンドを追いかけることではありません。
花 や植物の特性をよく捉えてそれぞれのフローリストが披露する様は素晴らしく、また世界からやってきたフローリストが「
花 」という媒体を通して通じ合っているということに心から感動しました。
初めて肉眼で見たエリー・リンさんのデモ――しっかりとしたデザインコンセプトに緊張感が漂うシンプルでありながらも凝った作品群。前谷さんの「日本」を強く打ち出したドラマティックな作品、ダニエルさんの大きな体に似合わぬ繊細なブーケ・・・(写真が拙いのがのが本当に残念です。)
これらのデモを見た後はまるで魂を抜かれたようになってしまいました。ちょっと言い過ぎですかな・・・。
良いものは少しずつ。余りに多いと頭と胸がパンクしてしまいます。
そして私ももっともっと学びたい!!!と強く思いました。
IPM、まだまだ見ていない部分はありましたが、閉館時間になり、それと同時に私の頭もパンク状態。
だからというわけではないですが、会場近くにある韓国レストランでめちゃくちゃ辛くて美味しいコリアンを堪能して脳をカーーーッとさせてオランダに戻った夜でした。
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2007/01/30(火) 06:16:46 |
花・見本市&エキシビション
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こないだの日曜日、久しぶりに
Noord Brabants Museum に行ってきました。私の住む街にあるこの小さな美術館は我が家から歩いても15分足らず。花の静物画が常設展になっていることやサイズがコンパクトで見やすいため気が向いたらフラッと覗く美術館です。
この日ももう何度も見たであろう花の静物画から。
皆さんもご覧になったことがある筈の、花瓶に溢れんばかりさまざまな色や形の花々が挿され、その花瓶の下には砂時計やかたつむりが転がってたりする絵。
16世紀から18世紀頃に描かれたこれらの絵は、当時の所有者の富を誇示するものでした。
よ~く絵を観察すると、現代のヨーロピアンフラワーアレンジメントのデザインとは違う点を幾つも見つけることができます。例えば絵の中の花瓶には大きくて重量感のある花が上に挿され、小さくてか弱い印象の花が花瓶の口あたりにたくさん詰まっていますが、私達はこのようには花を挿しません。
これは絵に描かれた花にそれぞれ象徴的な意味があり、例えばひまわりは神、白いユリは聖母マリア、フリティラリアは王。この3つの花が入っているときは上から順番にひまわり、白いユリ、フリティラリアとなっており、それは当時の人々にとっての上下関係がそのまま花を通して絵に描かれているということになります。
また花の種類も芍薬、ポピー、カーネーション、あやめ、薔薇、ニゲラ、水仙、ビバーナム、デルフィニウム・・とさまざまにあり、チューリップの品種ひとつとっても 「え、これがもうこの時代からあったのね。」 と確認できるのも楽しい。
ただ、季節のさまざまな花が一堂に会していることから決して写生をして描かれたわけでないことも分かります。つまり夏の花ひまわりがあれば、早春の花すずらんがあり、といった具合に。きっと出来上がるまでに1年の季節はめぐったことでしょう。
更に細かく言えば 「こんなの有り得ないやろー」 というような小さな口の花瓶に大勢の花がアレンジされてる絵からは、あくまでも花瓶と花の組み合わせはアレンジされたものを描いたのではなく、想像上のものだったと判断できるわけです。
このような花の静物画の見方をヨーロピアンフローラルデザインを学ぶ中で教わって以来、美術館に行く楽しみが更に深まりました。
花ひとつを学ぶ中にも切り口はたくさん・・・花ひとつ満足に学び終えないうちに一生終わるくらい、本当にたくさんあります。これがテーブルコーディネートとなるとさらに分野は広がり、陶器・磁器の歴史、銀器、リネン、ワイン、色彩、食、エチケット、歳時記、文化・・・・生涯学ぶ、学びの人生しかありません。
そういえば子供の頃、絵を習っていました。絵の先生は頭の禿げた背の高いおじいちゃんでしたが、いつも左手の小指の爪を魔女のように長くしていたのを覚えています。それがすご~く怖くて子供心に色々と想像したものでした。そして地面が割れるか、というほど大きな声のクシャミ。「ハーークッション!!」とやられるたびに私や周りの子供は椅子から転げ落ちそうになってました。今、思えば個性的な先生だったんだろうな~。二科展に入賞し新聞に名前が載ったことも2回あります(←自慢)。どんな絵を描いたかはさっぱり覚えてないけれどすごく嬉しかったな。そのわりには絵はめーちゃくちゃ下手で今でもデザインを考えるとき、デッサンしながらため息の嵐・・。
今日はとっても冷え込みました。昨夜は今日に備えて塩をまく車が徘徊してましたが、(オランダはスパイクタイヤ禁止のため凍りそうな予報の前日は塩まきに来ます。で、道路は凍らず車が走れると。)明日はどうでしょうか。
それではまた―。
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2007/01/23(火) 17:23:57 |
花・オランダのフラワーデザイン
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オランダといえばチューリップ、風車、チーズ。
でもこのチューリップ、実は中央アジアから16世紀後半トルコを経てオランダに伝わったものです。またその名前の由来も当時トルコ人が頭に巻いていた「ターバン」の意味だとか。
植物学の祖とも言われる高名なウィーン人、カルロス・クルシウスは後にオランダに移住しライデン大学の教授に就任、大学に植物園を作りましたが、この彼がチューリップの球根をオランダに持ち込み栽培が始まりました。
一説によると、最初にベルギーのアントワープの港にコンスタンチノープルからチューリップの球根が送られてきたとき、受け取り人がこの球根をタマネギと間違えて食べてしまったそうです。
その上、このクルシウスもチューリップの球根を食べているらしい。この砂糖漬けはランの球根よりはるかに美味しかった、とクルシウス自身が書き残しているそうです。結構お茶目な教授ですね。
ふつふつと興味が湧いてきます、どんな味やろ・・・
どなたかひとつ一緒に試してみませんか・・・
当時のオランダは1602年世界で始めての株式会社、オランダ東インド会社(略称VOC)を設立、世界の海に乗り出します。17世紀――まさにオランダの黄金時代。ライバルだったイギリス東インド会社はそれより早い1600年に活動を開始してましたが、株式会社の形態になったのは1657年以降だったそうです。
そしていわゆるチューリップマニア。日本語ではチューリップ狂時代と呼ばれる1634~37年に、チューリップは地位と豊かさの象徴となっていきます。なんとチューリップの球根ひとつと家1軒が交換されるほど球根の価値が高騰し、チューリップは完全な投資の対象となったのです。特に斑模様のチューリップが莫大な価値を持ち、人々は先を争って莫大なお金をつぎ込むようになったとか。
しかししかし、冷静に考えてみたら、どうしたって球根ひとつと家が交換に値するはずがない。チューリップに浮かれ騒ぎ狂ったような取引もついに1637年に買い手がつかなくなり、バブルが弾けます。
夢か現か終わってみれば祭りのあと。
斑模様はウィルスが原因だったと分かったのも物悲しいような物語のような。
今でこそオランダの象徴のように思えるチューリップにこんな歴史があったんですね。そして今ではさまざまな品種改良がなされ、一重咲き、八重咲き、フリンジ咲き、パーロット咲き、ユリ咲き、ビリディフローラ咲き・・と約15種類の系統に分類されています。
このオレンジのパロット咲きのチューリップ、山吹色や薄い緑が入ってとても華やか。時間とともにますます大きく開き自己主張が激しくなってきました。それぞれが「私を見てちょうだい!」と言っているよう。
こんなチューリップを見ているとまるで春が来たかのような錯覚を起こしますが、外はものすご~い嵐のオランダでした。来週からは本格的に寒くなるようです。
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2007/01/19(金) 05:38:08 |
花・オランダのフラワーデザイン
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冬のオランダらしからぬ青空の広がる気持ちの良い日曜日。
テキスタイルミュージアムに行ってきました。
このテキスタイルミュージアムのあるTilburgは、かつて繊維産業で賑わった街でした。今も古い工場が幾つも残っていますが、このテキスタイルミュージアムの建物も昔、繊維工場として使われていたものです。
まず最初に展示物をじっくりと見て回りました。ここは撮影禁止でしたので写真はありませんが、興味深い作品が幾つもありました。例えば“fold to fit”と名づけられたテーブルクロス。テーブルのサイズに応じてテーブルクロスが形よく垂れ下がるように、さまざまなテーブルサイズに応じて折線状に穴が開いています。(分かりますかね?)
んんん、これ説明するの、すごく難しいです。
サヴィエット(ナプキン)にも折りたい線に最初から穴というかドットというかレーザーで切り抜かれてるので、たたみやすい、というわけ。
デザインに明るい人なら誰でも知ってるオランダのドローグデザインのMarcel WandersによるLaceTableもありました。彼は97年に発表したKnotted Chairで有名ですが、勿論その椅子もそしてKnotted Tableもありました。
熱があたると縮むTシャツや、グラスファイバーで出来たシャンデリア、電気が消えると光るクッション、果ては化学繊維で出来た煙突。どれもこれもアイデアを実用化している様がすごく面白かったです。
中でも私が一番好きだったのが、取っ手が繊維で出来た白い磁器のティーポット!ドローグデザインとRosenthalのコラボレーションです。
さすがRosenthal!老舗の磁器ブランドにも関わらず古いものにしがみつかず、常に新しいものを発表している私の大好きなメーカーです。
そういう遊び心って素敵、と思わずガッツポーズ。(なんでやねん)
また展示物の数が限られていたのも、見て回りやすくちょうど良いボリュームでした。というのも、併設している工場を覗くのも大きな目的だったからです。
その工場には20台を超えるマシンがあり、現在もさまざまなアーティストと契約してプロダクトを生産していますが、それは一般的な繊維産業というよりはあくまでもミュージアムとしてのプロダクト生産。かつてはここで盛んに作られたオランダの繊維は今は中国やインドで作られているのです。
縦糸と横糸が織り成って出来る一枚の布。足踏み式のシンプルな機械(この仕組みは私にもよく分かりました!勿論足踏みしまくりました~)から、パターンを全てマシンが行うために2500本あまりの針が埋め込まれた機械まで、工場内にはさまざまな機械と共に素晴らしい解説員の方々がいらっしゃいます。ユニフォームを着たこれらの人の中には、この工場(美術館)で働いている人もいれば、退職してペンションライフを楽しむ傍らボランティアで勤めてる人もおり、私達のように訪れる人にそれこそ手取り足取り解説してくれるのです。
娘はその笑顔で(?)マフラーをゲットしました。よかったね~。
色鮮やかな糸が縒り合わされ、気の遠くなるような作業を続けてできあがる布たち。工場の2階には布を洗う大きな機械があります。蒸気をたてるような音を聞いていると、ビョークの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出しとても不思議な感覚に襲われました。
そこからまた別棟に入ると昔ながらの機械が保存されつつ、羊の毛から1枚の布が完成するまでの過程を追うことが出来ます。
羊から、蚕の繭から、植物から、木から、ペットボトルから・・・
さまざまな繊維を作り上げ布を織り身にまとっている私達。
改めてその素材の豊富さ、作り上げる過程に目をみはりました。
そしてファイナルのお楽しみは・・・ダマスクについて。
別棟では、ダマスク(模様を織り出した絹、面、麻または毛の紋織物のこと)を織る過程を見せてくれるのです。ダマスク織りは中国を起源としダマスカス(シリア南西部の都市)を通ってヨーロッパに伝わったとされているもので、麻のダマスク織りは最もフォーマルなディナーに使われるものです。
それを最後に見て堪能しようと、外に出てひんやりした空気を感じながら別棟のドアを引いたら・・・・
動かんやん!!
ぎゃおーーーーー閉まってるやん!
またかいなーーーーいっつもこんなんやーー、とガックリ。
土・日はその棟は開いてないんだそうな。はよ言ってくれーー。ってただ単に下調べが甘いだけなんですが・・・。
ということで、夫とアップルパイをムシャムシャ食べてコーヒーがぶがぶ飲んで帰りましたーーーー
いやあ、しかし素晴らしい社会見学の一日でした。
それにダマスクにかこつけてまた行けるのも嬉しいことです。
そのときにはダマスク報告、いたします。
それではまた―。
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2007/01/15(月) 07:03:53 |
オランダな日々
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今日のオランダは嵐。今も外でぴゅ―ぴゅ―とすごい音の風が吹いています。
そのせいでしょうか、なんだか「ぬくい」ものを触りたくなって、以前作ったフェルトのアクセサリーを出してみました。
これ、ネックレスです。一応チューリップをイメージしたのだけれど・・・・どないでしょうか。
初めてフェルト作りを行ったのは2003年真夏、ドイツにて。
フェルトと花と組み合わせる斬新なアイデアのマスターフローリストが行うワークショップに参加したのです。
古い農家を改造した自宅兼アトリエは開放的で天井が高く、緑豊かな庭で存分に自然を満喫しながらフェルト作りに励みます。
大昔は家畜を飼っていたであろう古くて天井の高い空間には上から彼女の作品がたくさんぶら下がっていて、その様子はまるで数々のギルドの旗のよう。
モンゴリアンテントはフェルトから出来ていること、またその古い歴史から彼女はモンゴル産原毛にとてもこだわっていました。勿論モンゴル産原毛だけではなく、犬の毛なんかもありましたけれど。
工程を簡単に説明するとまず最初に幾つかの原毛を選びます。どれもふわふわ、触ると気持ちいい。それを次々に重ねながらそれぞれの繊維一本一本同士をくっつけるため、オリーブの石鹸を使って揉みまくります。形状にもよりますが、手で揉むこともあれば、ゴザを重ねた中に原毛を巻き込み裸足でローリングすることもあります。色を重ねることにより幾重にも重ねた原毛の色合いが微妙に見え隠れし、なんとも言えない複雑な色模様をかもし出していきます。
しっかり揉んで繊維がくっついたら、今度は洗って洗ってとにかく石鹸を落とす。
乾かしておしまい。でも乾くとグン!と縮みます。
2003年にはタペストリーのようなものを2枚作りました。色を楽しもう、と暖色系と寒色系のもの。寒色系の方は原毛を絹とくっつけて布で遊んでみたりもしました。わあ~こんなことも出来るんだ、と感激。
それと小さな卵状の形の中に石を埋め込んだオブジェ。
2005年にもまたもや夫と彼女のところに行き、植物素材を入れ込んだタペストリーとまたもや色で遊ぶタペストリ。
同じく卵状のオブジェ、でも今度は松ぼっくりを中に入れて。
そして上記のネックレスもどき。
原毛同士で出来るものも綺麗ですが、他の素材の布と合わせると色だけではなく、感触の違いも出て本当に素敵。
私が住む街にもフェルト雑貨の専門ショップがあります。そこのオーナー兼デザイナーは「もしかしてそのヘアスタイルもフェルト?」と思わずビックリしたくらい、パンクチックで過激な装いの女性なのですが、素敵なものを作っています。
やっぱり2年ほど前にそのショップで余りにも素敵な帽子を見つけたので、思い切って買ったのですが、オランダではよく被るけれど未だ日本では被ったことありません。
ある時、実家の母に自慢して見せたら「お願いだからやめて。」と。
ま、確かに頭が歩いているようですがね・・・お気に入りなんですも~ん。
もう1昨年のことになりますが、フラワーショップでもフェルトを使ったオブジェを売り出していたことがありました。友人のフローリストもフェルトにはまり、かれこれ3年以上。数ヶ月前、素敵なフェルトのワークショップに誘ってくれましたが、かなりの経験者向け&費用がめちゃ高、でサッと諦めました。
でも自分でフェルトの帽子やバッグやマフラーやオブジェや花器やら作れたら楽しいだろうな~。素敵だな~。したいな~。行きたいな~。とウズウズです。
まーーー、編み物で我慢しておこうっ。フェルトが駄目ならニットカフェよ、ニットカフェ。ニットカフェに行きた~い、というと夫に引かれました・・
でも今はそんな気分。「ぬくい」毛が触りたい。おばちゃん連中に混じり編み物したいです。
その編み物さえ、怪しい腕ですがね・・あ、妊娠中に編んでたアフガンがまだ編みかけのままありました。冬が終わる前に仕上げるようにしましょう、ニットカフェで!
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2007/01/12(金) 06:03:20 |
ライフスタイル・お気に入り
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素敵なこの陶板は、知り合いのカメラマンの方に頂いたもの。
実家の母にしては珍しく15年ばかり続いている陶芸のお仲間であったカメラマンさんは玄人はだしの腕前。
絵付けも素晴らしく味があり、また植物にも大変詳しい。
手前から山梨、きぶし(木五倍子)、みつまた(三又)と3種類の植物が味わいたっぷりにそしてどこかユーモラスに描かれています。
2000年夏、神戸の某仏レストランにて初めてのテーブルコーディネートセミナーを開く機会を得た時、お配りするポストカードの撮影をお願いしたこともあります。とても丁寧に時間をかけて撮影してくださいました。
私は器が大好き。
磁器もボーンチャイナも好きですが陶器が大~好きです。
でも私の大好き陶器たちはほとんど皆、日本にあります。
シンプルで機能的な生活もいいですが、ときどき無性にてびねりのごつごつした陶器を撫で回したくなります。
そんなときは、持ってきた萩焼の大きなお抹茶茶碗にお抹茶を少し立ててお茶の真似事をしながら、この陶板を眺めるのです。
ニコニコとほがらかなお人柄が感じられるこの陶板はいつも日のあたる窓際に置いています。
鳥瓜(からすうり)をぽつぽつ置いたり、赤い実を置いたり、何も置かなかったり。
呉須の色が心を落ち着けてくれて、眺めてるだけでほんわか気分になってきます。
今度帰国したら久しぶりに信楽に行きます。とても楽しみです。
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2007/01/09(火) 23:42:34 |
ライフスタイル・お気に入り
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12月25日イエス・キリストが生まれた夜、3人の賢者は西方に星を見つけました。3人の賢者はその星を追って東方から西方へと歩き、1月6日にBethehemに着いたのです。
1月6日は祝日ではありませんが、このようなお話に基づいてクリスマスツリーなどを片付けるのはこの日が過ぎてから、というのが慣例のようです。
それに倣って私達もクリスマスツリーとリースを半日かけて片付けました。
ホーン型のアレンジも処分しようか、と思ったら・・・
葉っぱが出てきてる!
あまりにも可愛らしくて処分は中止。
まるで春の訪れのような嬉しさ。Cornus 珊瑚ミズキとMalus リンゴの枝から出てきたばかりのフレッシュな緑は見るだけですがすがしい気持ちにさせてくれます。
オランダの冬はまだまだこれから始まるのでしょうが、ふと新春の風を感じた一瞬でした。
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2007/01/08(月) 00:09:45 |
オランダ・季節の出来事
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年明け早々しばらく鼻風邪を引いてました。
が、昨夜は友人カップルが遊びに来てくれたので「ちゃんこ鍋」!
たっぷりのニンニクを入れるちゃんこ鍋のレシピは、初めての挑戦でしたが美味~。めちゃくちゃ食べてすっかり体も元通り。
ただ娘はまだ一人、鼻を垂らしていますが。
写真撮るのも忘れて食べてたため、おじやの後のシュークリームをパチリ。別に酔っぱらってもいないのにブレてます。
しかも形もいびつ。まーいっか。気にせずにいこう!
そして今夜はビーツを使ってロシア風のボルシチ。とにかく体を温めたい!と作ってみたら、ビーツの色がルビーのようにドラマチックに赤くて、作りながらすごく幸せな気分になりました。
さて、私達はいつも
BIOTOOP という自然派食品店で野菜と果物をオーダーしています。新鮮な味と土地のオリジナリティをキーワードに環境に優しい農法で出来た健康的な食品たち。コンビタス(コンビバッグの意)を2週間先まで予約し毎週末に取りに行くのですが、長期不在にはその3週間前には「しばらく要りません~」とストップをかける。また再開するとストップをかけない限り毎週毎週コンビタスの予約が続く仕組みです。
毎回、季節の旬のものが泥のついた状態で色々入っています。さらに嬉しいのがその入っている数々の野菜や果物を使ったレシピがちゃんとついてくること。オランダならでは、の使い方のイマイチ分からない野菜もそのレシピのお陰で、冷蔵庫の中で見て見ぬふりされ続けずに、なんとか使い切れるのです。
このBiotoopが新しく新装開店しました。以前と屋号も変わり、更に広く小奇麗になりますます行くのが楽しみになりました。先日ベルギーのテレビ番組でちょっと怖い「アロマ」リポートを観たので、余計に子供の口に入れるものには敏感になります。
心なしかこのBiotoopの店員さんっていつも物腰が穏やかで優し~い雰囲気の人が多いのです。
さあ明日のバッグには何が入っているでしょう。楽しみにして寝るとしよう、おやすみなさい。zzz
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2007/01/06(土) 07:55:51 |
食・レストラン&カフェ
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あけましておめでとうございます。
皆さん、年越しをどのように過ごされたでしょうか。
アパートメント6階 (実際には7階) のバルコニーから見渡す花火は想像以上に華やかでとーーっても賑やか、午前0時から1時間ほど続きました。180度見渡す限りほぼ地平線なのですがどこを向いてもひたすら花火が空を飛び交ってます。オランダ中で花火をしているのでしょう、空にもそれが反映して赤く劇的に光る雲が遠くにも見えます。火薬の匂いも立ちこめ、なんだかまるでヤケクソか戦争映画のよう、と思いながらも存分に楽しみました~。
子供がいなければ街に繰り出して、踊ったり、飲んだりしたかったところ。おとなしくウチでモーツアルトのオペラ現代版を見ているうちに寝てました・・・
翌元旦の朝、少しはお正月気分を出したくて、ちょっぴり気分だけ御節料理。
若い頃はこれでも御節をせっせと作ってましたがオランダに来てからは全く。今年もあくまで気分だけ、ですが、それでもお正月気分を出してみると気持ちもシャンとしますね。
焼酎でキュッと乾杯!して、ほうれん草と大根のナムル、イクラのしょうゆ漬け、筑前煮、レッドキャベツ煮、焼き豚、と本当にシンプル~&無国籍に済ませました。
ついでに大好きな塗の折敷、純銀の骨董品の酒器、骨董の伊万里焼の輪花、マツや水引きが嫌でも気分を盛り上げてくれます。祝い箸がないのが残念。今度日本に帰ったときには来年のために持ってくるようにしようっと。
午後からは友人宅にて新年パーティー。私は筑前煮と半分イチゴ大福とCAVAを持っていきました。
半分イチゴ大福とは・・・
一昨日からこしあんを作りだし、マーケットで美味しそうなイチゴを買って今日の午前中はいよいよ大福もち作り。白玉粉を使って簡単に出来るはずが・・・・・失敗。
なんだか失敗ばかりしているようですが、いや、実際失敗ばかりなんですが・・・とにかく手にくっついて片栗粉をつけても水をつけても、どないしても駄目なんです。
せっかく時間をかけてあずきからこしあんを作ったのに悔しくて諦めがつかず、中身だけ持って行きました。^^
よって「半分イチゴ大福」。
これもまた後日リベンジしないと。母がするのを見てたらいとも簡単に作ってたのにな~。私が思うに、火から降ろしたのが早すぎたのでは、と睨んでます(違う?)。どなたかご存知の方は教えてくださいーー!
でも皆、食べてくれてよかった!こしあん作りが無駄にならなかったわーーー。その上、料理上手な皆さんが色々持ち寄りで正月から美味しい一日でした!今もお腹がいっぱいです。
ついでに書初めなんぞもものすごく久しぶりにしました。私は「温故知新」と書いてみました。古典や伝統の中から新しい価値や意義を発見し活用しようとすること、とあります。海外にいてると自分のバックボーンを強く意識しますし、また自分にとって当たり前であったことが実は連綿と続いてきた伝統や文化の先っちょに乗っかってるのに気づくのです。なので「温故知新」。
なんて偉そうなこと言ってますが、意味をしっかりチェックしたからこんなことも言えるのかしらん。
オランダのお店は明日から普通に開きます。
新しい1年始まったばかり。2007年もどうぞよろしくお願いいたします。
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2007/01/02(火) 07:06:45 |
食・テーブルコーディネート
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なんと!もう既に日本は年が明けて7分ばかり。本当は年の瀬のご挨拶を、と思っていたのですが (しかしオランダではまだ午後4時) 遅くなってしまいました。
もしも日本からお読みの方がいらっしゃれば、“明けましておめでとうございます”!
明日(1月1日)友人宅での新年パーティーへ持って行こう、と昨日からこしあんをせっせこ作っています。
こちらオランダでは日本のように年末の大掃除の習慣はなく、なんだかイマイチ中途半端な年末ですが、年明けと共に花火がたくさん上がります。子供達もこの時期だけは花火解禁のため、それはそれは楽しみにしていますが、日本の壮大な花火を見せてあげたい!!といつも思ってしまうのは私だけではない筈。
郵便ポストも子供の花火いたずら防止のため、投函できなくなっています。
日本では花火禁止の法律はなく、いつでも花火はできる上、夏が花火のシーズンというと、ものすごく驚かれます。今年の年明け、私も花火をしましたが、真冬の夜中にする線香花火にはかなり違和感がありました、正直なところ。
さてこのアパートメントに越してきて始めての年越し。いつもは義父母宅で過ごすのですが、今回はここで過ごすことに決めました。アパートからの花火をきっと楽しめることでしょう。
それでは、どうぞ良い年をお迎えになられますように。
また来年も拙いながらブログを続けていきたいと思います。
どうぞ2007年もよろしくお願いいたします。
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2007/01/01(月) 00:27:17 |
オランダ・季節の出来事
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