
先日、
オランダ人の方々へのワークショップが終わりました。
いつも私が提供している
レッスン内容とほぼ同じく、
文化や歴史的背景となる一つのテーマに基づいた講義からスタート。
その日のテーマに沿ったフラワーアレンジメントをお作りいただき、
出来上がった作品を使った
テーブルコーディネート、
そしていつもならティータイムをしばし楽しみ終了~、となるところ
お食事のリクエストを頂いたので
今回はお食事とお酒をお出しし存分にお楽しみいただく・・・内容となりました。
オランダの方に対して私が出来ること・・・
そもそものきっかけは 「日本」 に興味のある私達の友人ご夫妻がご依頼くださったことから、
やはり私なりにお伝えしたい 「 日本のエッセンス、日本の美 」 を
講義にも花にもテーブルセッティングにも、そしてお食事にも取り入れ、
しかしながら伝統に忠実に、というよりは少し現代的な味付けで、と準備しました。
モチロン、勿論、本当なら
オランダ語でしたかったところですが・・・
まだまだ力不足の私、、、、>< 英語でさせていただきましたよ、、、。トホホ
今の私にとっての
オランダ語学習のモチベーションは
ワークショップをいつかは
オランダ語で、が大きな比重を占めてます。 が、、、道は遠し。






今回は、友人である有閑ジェントルマン&マダムご夫妻のセカンドハウスへの出張
レッスンでした。
しかし出張
レッスンはとにかく持ち出しものが多い重労働なのを再確認。
この日はお食事提供も兼ねてたため、持ち出し点数は66種類233点・・・・!!!
花にテーブルウェアにディナー準備の調理道具一式に・・・覚悟はしていましたが、
アシストなしの作業、えらいことになっておりました。
ウェルカムティーは、八重桜が開く様子や香りを楽しんでいただける桜茶でスタート。
講義は 「箸」 について。
歴史や、国によっての使い方の違い、日本固有のマナー、文化、宗教との関わりなど。
皆さん、興味深々で話があちこちに飛びながら盛り上がりました☆
花アレンジは、シクラメンとFittoniaという小さな鉢物を
日本のモスボールみたいにしてアレンジして頂きましたが、これがてんやわんやの大騒ぎ。^^
私は美しい豪邸をいかに汚さずにするか、に腐心してましたが
皆さん手を泥んこにしながら子供に返ったかの笑顔。
そして私の見本通りには決して出来上がらないのも
オランダらしい光景。
大笑いしながらの楽しい作業となりました。
(ちなみにこの記事での写真は
レッスン当日のものではありません。当日はまったく余裕なし><)

私が最初の新鮮さ、物珍しさを超えて、ず~っと
テーブルコーディネートの魅力に憑りつかれているのは
テーブルコーディネートに含まれているあまりにも多くの要素のそれぞれの楽しさ、奥深さのせいですが
なかでもきっかけは 「器への興味」 でした。
伊万里から始まった白い磁器、その器がたどってきた変遷を知りながら
次々と新しいドアを開けていくのがどれほど楽しいことか・・・
そんな思いを込めて、有田焼きの変わり皿を先附けに選び、ディナーを始めました。
お酒をメインに進める「会席」風に先附けから
最後は母が差し入れに送ってくれたとらやさんの羊羹と、一保堂さんのお煎茶で〆。
17時半に始まったワークショップは、22時過ぎまで楽しく続き、
全ての後片付けを終えたら23時を回ってましたが、
皆さん、とても楽しんで下さり何よりでした。
実は今回のこのワークショップは、私にとって是非ともしてみたい内容のものでした。
日本が恋しい気持ちは常にありますが、現実私はオランダ住まい。
オランダの方々にも
テーブルコーディネートという日本的な新しい文化を知ってもらいたい。
でも、オランダの方相手に行うならやはり少し日本らしさを感じさせる、
モダンなZENスタイルとでもいいましょうか、
そんな内容をしてみたいなあ~と常々思っていたので、自分自身とっても勉強になりました。
まだまだ私も学ぶことがたっくさんあります。こんな機会を頂けたことに心から感謝です。
来年から下の娘も週に2度だけ保育園に行きだすことですし、出張
レッスンも承っていきたいと思っております。
そのためにはやはり何といっても体力です。何を置いてもまずは体力ありき、です。
腕力とか・・・足腰とか・・・あなどれません!
そういえば最近、語学学校の女友達とコーヒータイムに何故か腕相撲することになり、
大きな女性ばかりの中で勝ち進んだ私でした♪ 久しぶりに本気出して(?)肘が痛くなったなあ~。。。
ということで、これから年末までの超忙しい中をしっかり駆け抜けれるよう、
体力勝負で毎日楽しんでいきたいと思います~。
それでは皆様も引き続き良い週末を♪
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- 2011/11/26(土) 23:54:12|
- Cija ワークショップ&イベントの様子
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すっかり
秋も深まってきて、霧深い朝を迎える日も多くなってきました。
この時期、やたらとお散歩に出かける森では
とにかく子供も私もなんでも拾いまくり。。。
私の大好きなオークの葉っぱ、拾い過ぎたかも。
なのでリースを作りました。
とは言え、葉っぱにワイヤーでブスと穴を開けて通しただけの超シンプルさ。
そして家中にあるグラスに葉っぱやドングリを入れただけのデコレーション。
なんだけど、なんとなく
秋の雰囲気漂いませんか~?

ウチにある豆挽きで淹れるコーヒーが飲みたい!というママ友、パパ友のリクエストに応えて
朝からまったりコーヒータイム。
お勧めの映画やアーティスト、建築、食べものや子供の教育。。。
盛り上がる楽しいひと時はあっと言う間に過ぎ去り
子供たちの世話へとそれぞれ戻っていきました。
パパ友からは 「 Sunny には絶対 Draftman’s Contract がお勧め。
絶対気にいるよ!」 と強く勧められました。
調べてみたら、ピーター・グリーナウェイの映画じゃないか~!
日本語タイトルは 「英国式庭園殺人事件」
彼の映画は若い頃好きで、ちょぼちょぼ見ました。
でもこれはまだ見てなかった! 是非見ようと思います。
個人的にピーターグリーナウェイの映画で大好きだったのは、なんといっても 「コックと泥棒、その妻と愛人」。
ショッキングなラストシーンまで含めて面白い映画でした。
「枕の草子」 や 「プロスペローの本」 なども見たけど・・・ ま、独特な美意識ですね。
私がパパ友に勧めたのは 「Frida」
はい、メキシコの女流画家フリーダ・カーロの人生を追った映画。
ちょうどつい先日、テレビでしてたのを再度見て、また感銘を受けてたところ・・・
そのパパ友は絵を描く人なので、なのにまだFridaを見たことないというので
半強制です。
オランダにはシンタクラースが到着し、子供たちも毎日毎日楽しく過ごしています。
これから年末まであっと言う間。
先週のワークショップも無事終わり、どーーっと気が抜けてた私ですが
またその様子も少しアップしたいと思います。
それではまた~!!
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- 2011/11/18(金) 11:18:12|
- 花と食・ティータイムテーブル
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念願の Gerrit Th. Rietveld ヘリット・トマス・リートフェルト設計による
リートフェルト・シュレーダー邸 (
Rietveld Schroderhuis ) にとうとう行ってきました。
ユトレヒトにあるその住まいは、未亡人のMrs.シュレーダーのために1924年リトフェルトが設計した家で
その当時
オランダで盛り上がっていたデ・ステイル運動の
直線、水平と垂直、そして平面の非常にシンプルな組み合わせ、
黒、白、灰色と原色のみの色彩による表現をまさに
建築物として体現したような家です。
そう、まるでモンドリアンの抽象画そのもの。
絵画におけるモンドリアンの極限まで単純化・幾何学化された表現方法、
そのプロセスにおけるものすごい試行錯誤や思索は簡単に想像できますが
その
建築版とでも言うべきリートフェルトは家具職人として出発し、
こちら ↓ の 「赤と青の椅子」 は皆様もよくご存知のとっても有名な椅子ですよね。

このリートフェルト邸訪問には予約が必要です。
秋休みのよく晴れた一日、家族で行ってきました☆
家自体はそれほど大きな訳ではありませんが、
なんといっても凄いのがこの家が1920年代に建てられた、ということ。
その当時では超~スーパーモダンの家という概念をぶち破る箱だったのではないでしょうか。
例えば2階リビングはワンルームのリビングなのですが
シュレーダー未亡人とその3人の子供たち、そしてリートフェルトが共に住んでいたため
夜になるとあちこちに仕掛けてあるセパレーションにより
それぞれの個室へと早変わり。
またそれぞれの持ち場を表すかのように、床に赤や青、黒などの色が塗り分けられていたり
(そこに置いてある 「赤と青の椅子」 がこれまたピッタリ ^^)
四方から光が差し込むガラス張りのオープンな空間なのですが、
柱が少しずれて設置されてるため、ガラスの角のところまでが完全にガラスだったり
(言ってることが分かって頂けるでしょうか・・・不安)
階段を上がりきったらそのままリビングなのですが
夜になると階段周りに壁が現れて暖がもれないようになってもいます。
とにかくこの時代に建てられたとは思えないほどのモダンさ。
だって時代は1920年。階下にはちゃんとメイドさん用のお部屋があるのです。
そして昔版インターホンといいますか、
外と中で通信できるようなものも玄関脇についています。
この合理的で機能的、実験的な住まい・・・ものすごく面白いです。

でもやっぱり一番凄いのはシュレーダー未亡人ですね。
この家はこのシュレーダー未亡人の依頼によりリートフェルトが設計しましたが
設計はシュレーダー未亡人の要望に従って行われました。
シュレーダー未亡人はこれより以前にリートフェルトの仕事ぶりを拝見したらしく
この人なら、と任せたとのこと。
今からかれこれ90年も前に、古典的な考えとは完全に一線を画し
このような住まい方の家を要望した女性
理知的で冒険心旺盛なのは勿論、機能的で前衛的、美しくシンプルなものを好んだシュレーダー未亡人、
いやあ~、一言 格好いい!!です。
実際、シュレーダー未亡人とリートフェルトは男女間の愛情を超え
お互いに刺激しあい、認め合い、高めあったパートナーとして共に生活していたとか。
よくわかります。だってこの女性、格好いいもんね。
家というのは、雨露をしのげれば・・・といったものから
その人の住まい方や考え方を怖いほど表すものでもあるんだな、と
つくづく感心した日でした。
そしてこのリートフェルト・シュレーダー邸を訪れた後は、
子供たちのために
ディック・ブルーナ・ハウスを訪れました。
たくさんのナインチェ (日本ではミッフィー) に囲まれ、ご機嫌の子供たち。
この様子はまた次回に少しアップしま~す。
それでは皆様どうぞ良い週末をお過ごしくださいね~!
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- 2011/11/04(金) 22:20:08|
- オランダ・アートデザイン・美術館
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あれ?今、
風邪引いたな、と思ったのは2日前の朝。
鼻と喉の奥が痛くて、鼻水がつまり、頭に回ってきて頭痛もガンガン、
夜の語学学校も泣く泣くキャンセルして ( 唯一、自分だけの時間だから別空間におれるのが単に嬉しい )
夫には強引に21時半にはベッドへ追い立てられること2日間。
鼻がつまって眠れないよ~、苦しい~ とかなんとか言ってたのに
2日間、た~っぷり寝たところ、なんだか今は爽やかな鼻通り~♪
実は今、しなくちゃいけないことに追い立てられる毎日で
こんな時期に
風邪ひいてる場合じゃないのに・・・と苦々しく思ってたところ
こんな簡単に治るなんてやっぱり睡眠って大切なんだなあ~、としみじみ実感中。
いやホント凄いわ、睡眠の威力。侮ってはいけません。
ついつい、子供たちも寝静まってから、そしてついでに夫も寝てからがようやく自分のこと出来るので
睡眠が一番削られることになってたけれど、もうこういう生活はやめにしよう。
なんか1年に1度はこういうこと言ってるような気がしますが、
今回睡眠の威力をまざまざと感じたことだし、たっぷり寝る女になるぞ~♪♪
というわけで、皆様も睡眠を大切に☆
それではまた~♪
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- 2011/11/02(水) 08:08:19|
- オランダな日々
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