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花と食のレター オランダより

オランダから綴る花と食のレター。世界一の花大国オランダから届け、あなたへ。

バイリンガルの発端は

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                                    (長女の絵 2012夏)
こんにちは~♪

オランダ南部は秋バカンスも中盤にを過ぎました☆

1週間、子供達二人をどのように遊ばせようか、と頭を悩ませている間に

毎日予定が埋まり、あっと言う間にもうあと数日です。



さて 前回の記事 で子供達の日本語教育について、少し述べましたが今日はその続編です♪

続編とは言っても、そもそもオランダで子供を産みながら

頑なに日本語のみで子供達に接するようになったきっかけについて話してみようと思います。

そう、バイリンガルというとなんだか聞こえだけは一丁前だけれどその始まりは・・・



私のホームシックでした。^^

高齢出産で長女を産み、妊娠中も出産も産後も有難いことにトラブルはなかったのですが

産後しばらくして涙が止まらない時期が続きました。

出産前から来てくれていた実家の母も産後2週間を過ぎた頃、日本へ帰って行きました。

子供をあやしながら思い出すのは小さい頃の楽しい思い出ばかり。

日本の両親や妹弟、親戚の顔が次から次へと浮かんで

会いたくて会いたくてたまらなくなるのです。

その上、口をついて出てくる歌は当たり前ですが日本の童謡ばかり。

(当時、 こんな記事 も書いてましたね。)

そしてそんな童謡を共有できるオットではないという現実に今更ながら気づいたとき・・・

家族・親戚が恋しくて、日本の歌や言葉が恋しくて、号泣の始まり~

オットの実家に行き義父母とお茶を飲んでいると、隣宅に住む娘 (義妹) や

同じ村に住む別の娘 (義妹) もやってきます。

皆でワイワイと楽しいひと時を過ごしていながら

家族が皆、近くにいるということが羨ましくて涙、涙・・・

かなり自分でも驚きましたがしばらくそんな状態が続きました。



その時はオランダに住み始めて1年半が過ぎていましたが、日本人のお友達が一人もいませんでした。

日本語を全く話さない日常だったのです。

今、思えば、赤ちゃんのお世話などに関しても同じ言語で共有できる友人がいない、ということも

関係あったのだろうな~、と思いますが

有難いことに産後3か月くらいして日本人のママさん友達が出来ました♪

日本語で会話できるありがたみ。

電話を取ったら日本語が聞こえてくる嬉しい驚き!

あの喜びは今でもハッキリと覚えているくらいです。^^

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                                                (次女の絵 2012夏)

そんな強烈なホームシックは、日本語の歌を娘と一緒に楽しめないのは嫌だ、

将来、自分の娘が自分の親や妹弟と会話ができないのは悲し過ぎる、 

日本の言葉のもつニュアンスや、日本語の文章を味わえないのはこれまた悲し過ぎる、といった

感情を肯定することに直結。

子供と過ごす時間が一番長い私が、せめてきちんとした日本語を話すようにしよう、と

固く決意することになったわけです。

ちょうど子供の検診などに連れていく機関の先生にも

「私は日本語でのみ、子供に話しかけています。」 と何気ない会話の中で話した時に

「バイリンガル教育には、親がそれぞれの母国語でのみ話しかけるのが一番大切よ。

一人の親がある時は日本語、ある時は英語、ある時はオランダ語で話しかけると

子供は混乱してしまうの。一人の親は一言語がとても大切。

3か国語目の言語 (この場合、英語) は7歳以降からの方が子供にも負担がなく良いですよ。」 と

アドバイス頂きました。



つまり発端はホームシックだったのですね~。

家族、友人に対するホームシックと共に、日本語という言語に対するホームシックがこんなにあるんだ、と

自覚したのもこの時が初めて。

以前、イギリスに1年滞在した時にはホームシックの 「ホ」 の字もありませんでしたから

束の間の海外住まい、と もしかしたら死ぬまで海外住まい、との状況の違い、腹のくくり方の違いも

相当影響しているのは否めませんし

もともとのバイリンガルである友人達はまた私とは全然違う感覚を持っていることと思いますが

私にはこの当時の自分の感情に、しっくり来たのが日本語会話だったのです。

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                                                (長女 2012秋)

でも1年のちには、自分の実感として

日本語は出来るに越したことないけれど、

どの言語も中途半端になって深い思考が出来ない人間になるのが一番不幸だな~

何語でもいい、第一言語をしっかり習得するのが最も大切。

でも私は日本語でしか話さないけどね。というスタンスに変わりました。

なので、何が何でもバイリンガル教育を、とは思っておらず

子供が日本語に興味があるなら、それをうまく誘導できるようにしてみよう、と思っています。



毎日寝る前の本読みは私のお仕事ですが、時折、長女は私にオランダ語の本を読んでくれます。

「ちょっとこれオランダ語だから、ママにはむずかしいでしょう。」 って。 

読めるんだけどーーー!と思いながら喜んで読んでもらっている母です。

そして次女には日本語の本を読んであげている長女。

時折意味不明ですが、ま、いいか。 読んであげよう、というその行為が大切だということにしています。



今は、日本語・オランダ語と自動的に切り替わる子供達ですが

これから先どうなっていくのでしょう。

また時折気になることやリポートなどあればアップしていこうと思います。

それではまた☆





 
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報

  1. 2012/10/18(木) 10:30:30|
  2. オランダ・バイリンガル教育
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

プロフィール

Sunny

Author:Sunny
花と食とお酒を愛する
オランダ在住の大阪人。
フラワー&テーブルコーディネートのCijaシージャ主宰。 2児の母。


Cija HP: Cija


オランダの花デザインに特化したブログも書いています。よろしければこちら オランダ・花のディプロマ☆EFDA もどうぞ♪

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