
子供の頃、家に帰るといつも焼きたてのパンの匂いかケーキの匂い。
冬には母が発酵させるためにイースト生地をこたつの中に入れてたのを覚えている。
「そっかー、パン作るのには炬燵がいるんだなあ。」 と子供心に納得してた。
いつもいい匂いがしていたのは嬉しかったけれど、
でも私はあまりハッピーじゃなかった。
母は子供たちに市販のお菓子を決して与えなかったのです。
近所の友達と「タカオニ」などして遊んでいる最中、森永のチョコボールの箱の口をキュッと開けて上を向き、
ポンッと2粒、3粒チョコボールを口に入れてる友達のサマがなんとも格好良くて、羨ましくて羨ましくて。
「またシュークリームかあ、チョコボールが食べたいなあ。」
「いちごポッキーも食べたい。」
「クランキーチョコでもいい。」
母の愛情たっぷり手作りお菓子のありがたみより、
決してお菓子を買ってくれない母を恨まんばかり。
親の心、子知らず。
自分で買い食いできるようになってからはひたすらチョコボールを食べまくったのは言うまでもありません。
今、母のお菓子の味、香ばしい匂いを懐かしく思う。
懐かしくて、私もお菓子作りをそろそろと始めた。
まだ赤子だけれど、少し大きくなったら体に優しい愛情たっぷりのお菓子を食べさせたいな、て。
母もこんな気持ちで毎日作ってくれてたんだな、と確認しながらのお菓子作り。
泣き声に中断されて失敗しながらも、レシピの写真とかけ離れたシロモノになっても、
「愛情」でごまかしつつ作業は続く。
でも今もチョコボールやアポロチョコはゴディバよりお気に入り、なんだけどね。
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報
- 2006/06/30(金) 20:26:46|
- オランダ・海外育児・家族のこと
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| コメント:2
AGENT
同級生様:ギクッ・・(焦)。コメントありがとうございます。今でも毎日チョコレート食べてます・・単なるチョコレート好きですかね。
- 2006/07/04(火) 09:08:00 |
- URL |
- そじょんすん #79D/WHSg
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