
昨日は
父の日。
マロンケーキを焼きました。簡単にでもそれなりにランチを楽しもう、とちょびっと準備していたけれど・・・
私達は再婚カップル。彼には2人の子供がいます。
子供達は普段はお母さんと一緒に住んでいますが、
2週間に一度の週末は我が家に滞在。
また長い休みの半分も、お父さん側と一緒の貴重な時間を過ごします。
離婚は親の勝手でいつも傷つくのは子供達。
どんな状況になったって親は親、
どんな子供にとっても親はとっても大切な、
ただいてくれるだけで心の奥深~いところが安心するもの。
夫とおつきあいを始めた頃から
オランダでの離婚した両親の子供に対するケア事情を理解していた私。
離婚したからと言ってモト夫婦の関係に翻弄されて本当の親に会えないよりは、
ずっと血の通った親子関係があるのは子供にとってもきっと良い。
結婚を決めた時、夫と人生を共にする限りは
出来る限りサポートしよう、と腹を決めた私でした。
事実、子供達が幸せでない限り、夫の幸せだって危ういものね。

そうはいっても
オランダのあっけらかんとしたオープンで公平で
時にはぶしつけとも言える文化には
正直、気持ちがついていかなくてしんどかったことも。
結婚当初は彼の実家に住んでいたのですが、そこは2千人しか住んでいない村。
観光で訪れるには最適の可愛らしい村ですが、
ほぼ全員が全員の名前や家庭事情を知ってるような中で、
どうにも自分の気持ちのもっていきようがない時には、
私が 「嘆きのチャペル」 と命名した真っ白なチャペルに何度かお世話になったものでした。
そこは無人。
マリア様の像の前に無数のキャンドルが絶やされることなく揺らめいていて・・・
唯一、一人になれる場所だったのです。
私達に子供が出来たときに、一番懸念していたのは夫の子供達の気持ち。
ところが案ずるより生むが易し、
新しくできた妹のことをそれはそれは可愛がってくれて、
月に2度の週末は私が逆に楽できるようになりました。
きっと複雑な気持ちになることもあるだろうけれど、
私が彼らの中にザワザワしたものを見つけたときは、
状況をみて私が直接話しをしたり夫にそれとなく話をしたり、しています。
・・・話がそれてしまいました。
さて昨日の朝、彼らを迎えに行った夫、数時間経っても帰ってきません。
夫の実家からすぐの所に住む子供達、かなり遠い場所ですが
いつもなら1時間半後には帰ってきます。
ところが2時間経っても・・・
3時間経っても・・・
ランチの時間が過ぎても帰ってきません。
夫の携帯に電話するも通じないし (後で気づくと私が自分のバッグの中に入れたままだった)
かなり心配になり、妄想が妄想を呼んで
悪いことしか考えられなくなり出した頃にようやく電話。
彼の娘はもうすぐ14歳。
ちょうど思春期にさしかかったところですが、これまでも何かと揉め事がありました。
昨日もちょっとしたことからヘソを曲げてしまい大喧嘩に発展したらしく・・・
17歳のとーーってもナイスガイの息子ちゃんも妹の機嫌に感化されたのか、
珍しくブルーになり結局二人とも来なかったのです。><
パパ大好きな子供達。
きっと手作りのプレゼントでも準備して喜ぶパパの顔を楽しみにしていた筈。
そして勿論パパも、ね。
電話をもらい、とりあえず事故などに遭った訳ではないことにホッとしながらも、
準備していたランチは・・・なかったことに。
そして電話があると困る・・と日本・実家の父への電話を控えて結局私も父の声を聞かず仕舞い。
疲れて帰って来た夫と慌ててマロンケーキを食べながら、
また夫の実家へ今度は義父母に会いに私と娘を連れてトンボ帰り。
そこにもやっぱり子供達は来なかったのでした。

去年と同じように娘の手形。
でも絵の具を塗った手が楽しくて、手をグニュグニュと紙の上で動かしたので
実際よりずっと大きい手形になってしまいました。
左手はほとんど意味ないし。
これもまるで去年と一緒です。
しかも慌ててて 「ありがとう」 のメッセージを書き忘れてしまいました、ごめんね、夫。
子供達、きっと今度はケロッとした顔で来ることでしょう。
でも娘ちゃんの難しい時期が始まったのは間違いないようだし、
これからしばらく注意深く見守らないといけません。
ま、私も割とアホなことしてましたのでよく分かります。
それでも、自分の両親がいかに自分を愛してくれてるかを
いつもいつも感じていたので、それが様々な危険に対しての大きなブレーキになっていたのです。
「自分なりにベストを尽くしているけれど果たして子供に伝わっているのか、
少しでも彼らのためになっているのか分からない。」 と夫。
出来ることは経済的なサポートと共に、
いや、それ以上にとにかく深い愛情を降り注ぎまくること。
それしかないと思うし十分よくやってるよ、自信を持って。と言うと
しばらくして 「そうだね、ありがとう。」 と笑顔。
私もまだまだ迷い道の中、へこんだり腹が立ったり泣きたくなったりするけれど、
こんなの序の口なんだろうなあ~。
理想かもしれないけれど、
格好つけてると言われるかもしれないけれど、でも大きな愛で乗り越えたい。
大きな愛を自分の中で育てたいのです。
なぜなら大きな愛は無敵だろうから・・・きっとそんな気がするのです。

ちょっぴりホロ苦く切ない
父の日は、こんな真っ赤な夕焼けで終わりました。
この空、時刻は22時10分。もうすぐ夏至です。
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報
- 2007/06/18(月) 17:47:19|
- オランダ・海外育児・家族のこと
-
| トラックバック:0
-
| コメント:12
ごめんなさい!今頃、頂いたメッセージに気づきました。
思わずホロリ・・・と来る温かいメッセージを頂き、勇気百倍、とても嬉しいです。しなやかに、でもしっかりと生きておられる鍵コメM様にあやかれるよう、私も頑張ります。
コメント本当にありがとうございました。
- 2007/06/23(土) 23:23:03 |
- URL |
- Sunny #-
- [ 編集]
かなりネガってますな、M.Kちゃん!
薄っぺらな見せかけの愛情だなんて思わないよー。いつも尽くし倒すM.Kちゃんにはかないません。
早く抜け出せること祈ってるよ~
- 2007/06/20(水) 22:51:07 |
- URL |
- Sunny #-
- [ 編集]
アクセスが集中してfc2ブログがなかなか繋がらない中、Sunnyのブログにはすんなり入れた。
なんだか泣けてきたわ。
あなたがどんなに旦那様の深い愛情の中で生きているのか、そしてSunnyの思いが伝わってきてさ・・・。
私は、いつもうすっぺらな愛情を注いで見せかけの愛情の中でいるような(これまた相手に失礼な話やけどね)気がして、なんだか悲しくなってしまった。。。
このネガティブな期間がまだおわらーーーん。。。
かなしっ!!!
- 2007/06/20(水) 09:16:01 |
- URL |
- M.K #-
- [ 編集]
コメントありがとうございます。愛の連鎖、いい言葉ですね~
さすが!よくオランダ人を見てらっしゃいますね。確かに社交的、そして公平で付き合い方がオープンなのですが、よほど親しくならない限り、込み入った話をしませんね。仰ってることすご~く分かります。
その点、アメリカの人はわりとすぐに腹割ってつきあう・・・という感じでしょうか。まあ、韓国人はすぐに腹を割りますからね~♪
- 2007/06/20(水) 07:32:45 |
- URL |
- Sunny #-
- [ 編集]
ご無沙汰です、コメントありがとうございます。
アメリカもオープンな関係なんですね!子供にとってよりよい方法を取るのが親の務めですもんね。私も夫・子供は勿論、自分の娘の教育のためにも分け隔てなく楽しくやっていきたいです。
また遊びにいらしてくださいね~!
- 2007/06/20(水) 07:24:54 |
- URL |
- Sunny #-
- [ 編集]
コメントありがとうございます。
私も随分親には反抗しましたので(しかもかなり長~く・・・)自然の流れと受け止めてますが、そうはいっても腹立つこともありますよねーー。
「大きな愛」を合言葉に無敗をめざして進みます!
- 2007/06/20(水) 07:18:32 |
- URL |
- Sunny #-
- [ 編集]
コメントありがとう。ホント所変われば習慣も変わり、色々とありますね~。でも逞しくやってるので安心してねん。大きな愛を育てるべく、精進しておりまっす!
- 2007/06/20(水) 07:13:52 |
- URL |
- Sunny #-
- [ 編集]
sunnyさん、
せつないですね。でも、sunnyさんの周りには間違いなく大きくて誠実な愛がいっぱいってことが伝わってきます。愛の連鎖連鎖。
ちなみに、オランダ人オープンですか。私は社交的だけど、つっこんだ話になると遠慮がちになる、クローズのイメージを思ってたので意外でした。でも、もちろん人それぞれ違いますからね。
- 2007/06/20(水) 05:19:10 |
- URL |
- soona #HwHZTioo
- [ 編集]
私も 胸がぎゅと 締め付けられる思いです。
色々 あったんですね。
嘆きのチャペルで・・。乗り越えて 今の幸せが・・・!
娘ちゃん 難しい年頃なんですね。
家にもいます。昨年は 腹 煮えくり返る思いを何回も。今は ケロツとして。素直(態度はでかい)
誰もが通る過程といえども 人対人・・感情が。
そう~ 大きな愛こそ 無敗です!!!
それしかありませんツ。
- 2007/06/19(火) 12:21:16 |
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- も~も #-
- [ 編集]
Sunny、胸がぎゅっとなりました。。
ご主人の難しい年頃の子供さんへの理解、小さな村での同居暮らし、そして「嘆きのチャペル」かぁ・・・
オランダに嫁いで想像できないくらい大変なことも色々あったと思うけど、Sunnyはほんとによくやっていて尊敬の意です!
「大きな愛があれば乗り越えられる」「愛は無敵」
本当にそう思います。
愛情をたっぷりもったSunnyとご主人さん、はちきれんばかりの愛情で、可愛い娘ちゃんと共にもっともっと幸せになってね~!
- 2007/06/19(火) 10:59:32 |
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- cocco #-
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