ノブレス・オブリージュという言葉を初めて目にしたのは14年ほど前のことでしょうか。
敬愛する塩野七海氏の著書で、そしてまた林望氏の著書の中でも読んだような記憶があります。
持つもの (高貴な地位や経済力など) は持たざるものを庇護する責務がある、という意味です。
冒頭の写真は大人気ブロガーで、私もいつもその幅広い話題と強く優しい芯、そこらへんの政治家を張り倒すであろう教養知識且つ美貌に惚れ惚れしている
コモンるみさんの初の著書です。
外国生活で何が一番辛いか、というと、飯、風呂、本の三重苦。
しかしメシ――これは時間と共に食材店も見つけ不足は多々あれど工夫して1年に数回帰る間をしのぐことは出来ます。
フロ――かなり、かな~りフロ好きの私。こちらのバスタブではお湯を洗い場でザッパーンとかけられないことにストレスを感じるも、涙が出るほど辛い・・・とまではいきません。
ホン――これは辛い。本屋大好き、本大好きの私にとって何が辛いって日本語の活字を紙面で読めないこと、気が向いた時に本屋のあの匂い&活字の中に埋もれることが出来ないこと、これほど辛いことはありません。
逆に言えば多少の辛いことは、本を読み漁ったりすることで救われたり、吹き飛ぶものなんです。
この先、インターネットの普及からいずれ本という紙媒体がなくなると仮定しても、PC画面で読む 「PC本」 には、「本」の持つ本来の魅力を感じられない私としては、外国生活の中での息抜きの場所がないのと一緒。
しかしそのPC環境から生まれた 「ブログ」 なるものに目を通しだしたのが2年ほど前。
それからしばらくしてRumiさんのブログを発見し、そのときの喜びは如何ほどだったか。
私には想像も尽かないNYの限られた富裕層が住む場所を舞台に、ゴシップからファッション、恋愛、時事、政治、そしてるみさんが一番力を入れておられる
チャリティー活動。
そのブログから得ることの出来る刺激は、日本語本屋のない私のオランダ生活に大きな彩りを与えてくれました。
私にとってRumiさんの魅力は、NY富裕層の華やかなお話ではありません。その気骨あるお人柄・大きな器で日本を愛するが故のNYの美徳を体言されてる様子、異国住まいだからこそ日本を俯瞰しての視点なのです。
日本ではまだ受け取られ方にも限りのある 「
チャリティー」 を、軽やかにしかし信念を持って行われている様子は、私のこのヨーロッパでのクリスチャニティーが土台にある文化の理解を促し、またNY、ひいてはアメリカという国の知られざる一面を教えてくれました。
そして規模は違えど日本のマテリアル生活から一転オランダの地味だけど満たされている社会に来たときの想像以上の激しい落差、しかしここで得れる真っ当であるという妙な安心感の中、私にも出来ることからしていきたい、という素直な気持ちを与えてくれたのです。
色々と感想を述べたいのですが、私がごちゃごちゃと言うのは惜しい。
是非、この本を購入してお読みください!
こちらの本の印税は全額
「子供地球基金」、
「Room to Read」 その他、「地方」 「老人福祉」をキーワードに有意義な活動をしている団体などに寄付されるそうです。
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また拍手や拍手コメントを下さる方、本当にありがとうございます。
拍手コメントには返信できないのですが、とても嬉しくて励みになり心が温かくなります。
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報
- 2007/12/11(火) 10:30:24|
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| トラックバック:0
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| コメント:4
コメントありがとうございます。
準備頑張っておられるのですね。なんだかほっとしました。^^
こちらでお会いできるのを楽しみにしていますよー!
- 2007/12/19(水) 20:42:00 |
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- Sunny #-
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shuさん、コメントありがとうございます。どうもshuさんとは色々と縁があるような気がしてなりません。
「自分が没頭できる分野の本や作家にめぐり合うと生きることがずいぶん楽になる・・・」仰ってることすごくよく分かるし、共感します。子供を生んでから特に思います。一人で本を読む時間ってとっても贅沢だなあ~、と。shuさんとお会いしたときには色々なお話ができそうで今から楽しみです★
- 2007/12/13(木) 18:53:27 |
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- Sunny #-
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Sunnyさん
私も同じです、メシ フロ ホン!
この秋、プラスチックの風呂桶を買いなんとか日本の風呂風?をあじわっています。
今年は三度も日本に里帰りする機会に恵まれいろんな意味で日本のありがたみも感じ、感謝の年でした。。
生きていると嫌なことや厄介なことがいっぱいあります。その渦中でいくら悩んでも先は見えてこない・・・・そんなとき私は本を読む・・。
文学とは言わないまでも活字の持ってる強さですね。自分が没頭できる分野の本とか作家にめぐりあうと生きることが随分、楽になるんじゃないかしら・・と。 贅沢な心の触れ合いを感じます。
長々とごめんなさい。Sunnyさんの考えや価値観、共感できます

- 2007/12/12(水) 10:07:08 |
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- shu #-
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