
13年前、ひょんなことからテーブルコーディネートの教室を覗き、すっかりはまってしまった私。
その甘く華やかな雰囲気に不甲斐なくヤラレタのは勿論だけれど、実はそれと同じくらい興味深かったのが
器の歴史・・・人や物の交易・・・物作りの歴史、西洋的だと思っていたものの中に見つけた東洋への驚き・・・
それらの点が線になり、結ばれる時空、それに絡んだ人々、民族の話。
器からガラス、食、インテリアや音楽、ワイン・・・そして花、と空間を作るエレメントは果てしもなく広く、
そしてそれぞれにストーリがある。。
歴史の表舞台にあがってきたものの影には必ず、なんらかの理由があり、必然があり、
それは権力を欲しいままにしてきた王様の些細な気まぐれから発せられたものであったり、
偶然を装った必然であったりした。
美味しい食事をいただいたり、美しい花を愛でたり、完璧に白い磁器に見惚れたり、
食卓上の様々な美は、もちろん楽しく甘美なものだけれど
その裏に隠された様々なストーリこそが、未だなお、私の興味を強く惹きつけ離しません。
ブルージュで訪れたクリスマスイベントの中、アンティークショップに目が釘付け。
伊万里とデルフトが仲良く並んだ光景を目にしたのです。
冒頭写真は言わずと知れた伊万里焼き。
この白い肌地に華やかな色絵を見たオランダ人はどれほど驚いたことでしょう。

こちらがデルフト焼き。

なんとも伸びやかな線!鷹揚で陽気な雰囲気が漂っていて、最近のデルフトとはまた違う印象です。
以前、17世紀に作られた白いデルフトを見たことがあります。
色絵も蒔絵もない、ただの白い錫釉雑器。
なんだか力の抜けた形の素朴であたたかな白は、東洋で言うと中国・景徳鎮の精巧で緻密な器でなく、
李朝の器のようなちょっとゆがみのあるユーモラスな感じ。
江戸時代初期の茶人たちはこれらを 「白阿蘭陀」 と呼び、愛でたとか。
写真のお皿からも少し同じような感覚を受け、私てきに珍しかったので写真をパチリ。
伊万里とデルフトが兄弟のように並んでいる姿は微笑ましく、世界は遠い昔からつながっているんだなあ、と
しばし感激していた私でした。
新しくモダンなものも好きですが、アンティークのプラスアルファの楽しさはやはり格別かも。
とは言っても勿論見ただけ、ですけれど!
さて、昨日で今年最後のレッスンが無事終了いたしました!
その様子はまた後日アップします☆皆様どうぞ良い週末を~♪
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報
- 2008/12/20(土) 10:44:15|
- ライフスタイル・器
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
お久しぶりのコメント!ありがとうございます。
伊万里、お好きなんですよね。外国の方は赤を本当に好みますよね、以前信楽の窯元でも言われたことあります。
また今度、そんな話もたっぷりいたしましょ!
- 2008/12/29(月) 11:39:06 |
- URL |
- Sunny #-
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コメントありがとうございます☆
ポーランドの食器は本当にほのぼのと素朴で、そしてポッテリしてて可愛らしいですよね。こちらオランダでは駐在員の奥様方に大人気のようですよ。
実は未だに「テーブルコーディネート」という呼称には馴染めないのだけど・・・面白い世界です。結局まだ足を突っ込んでいるんですもんね。^^
- 2008/12/21(日) 21:55:31 |
- URL |
- Sunny #-
- [ 編集]
デルフト、ポーランドの陶器にもちょっと感じが似てます^^ポーランドの物はもっとまるっこい感じで、デフルトの伸び伸び感はないですが、どちらも素朴で可愛らしいですよね^^(
http://www.paczka.jp/ どこかのお店のホームページですが写真があるので見てみてください^^)
お花に留まらず、食器・料理を含めたテーブルコーディネートって1つ1つ奥が深そうだから、本当にずーーーっと極めて行けそうな世界ですね^^
- 2008/12/20(土) 14:43:37 |
- URL |
- ともみ #XAUl15Aw
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