オランダ人の配偶者やパートナーがいる方はよくご存知のことでしょう。
オランダ人が 「
ファミリーリユニオン」 と称して、年に1度、或いは数年に1度 (頻度はそれぞれ)
家族全員が集合する日を設けることを。
先々月、オットの母方の
ファミリーリユニオンがあり出席してきました。
オットの代までの集まりだったので、子供達は抜き。
午後16時から20時ごろまでオット出身村の隣村のカフェにて開催。
数年前にあったオットの父方
ファミリーリユニオンには、オットともども日本滞在中だったため出席できず、
私にとってはこれが初めての
ファミリーリユニオン体験☆
どんな感じなんだろう~?と興味を持って行ってきました~。

カフェの受付で名札をもらい、私の名札には 「リズおばさんの ○○ (オット名前) の妻」 とありました。^^
リズおばさんとはオット母のことです。
それを胸につけて同時にテーブルナンバーを知らされて指定されたテーブルに夫婦一緒に着席♪
10名のテーブルが15個ほど。100名ちょっとの参加だったようです。
が!テーブルに着くまでにオットは
「おおお!!」
「もしや・・・君は??」
「いやあ~、分からなかったよ~!!!」 などなど数年ぶり(数十年ぶり?)の再会に忙しそう・・
勿論、オットだけではなくあちこちで 「ワオ!」 「キャー@@?」 など賑やかなこと!
私にまで 「オヤ、君は中国・・・から??」(← お決まりのセリフ)
「ええっ、日本なのか。」 「どうだい、
オランダは?」
「旦那は優しいかい?」 「日本とは商売してるよ。」 「おはようございます」 などなど・・・
ここは
オランダ南部ですが、アムステルダムやベルギー、ブリュッセルに住んでる従姉妹も勿論来てる模様。
テーブルについてそれとなくそれぞれ自己紹介。
コーヒーや紅茶を飲みながらケーキを食べつつ、ひとしきりお互いの話に花が咲いていて
カフェ内の大きなスクリーンには1970年代に撮られた誰かの結婚式の8mmが映し出されてます。
今はもう歩くのもおぼつかないオット父が華麗に踊ってる姿も出てきて思わずジーン。
そうやってコーヒー片手にひたすら喋る
オランダスタイルが1時間半ほど続き・・・庭に出て全員で記念撮影~。

そしてビュッフェ形式の結構豪華なお食事が始まりました。
オットと私は一旦実家に帰り、オット両親を連れてきます。
感激屋さんのオット父は会場内で一人一人を見ながらまた涙・・・・
オット母はたくさんいた兄弟姉妹の中、妹と二人残ってる状況ですが、それでもとても楽しそう。
料理は思ったより美味しくて、ワインも楽しめました。
何度かビュッフェテーブルとの間を行ったり来たりした後、
このままずーーーーっと同じテーブルに座って喋り続けて終わりなのか・・・?と思っていたら、
クイズタイムが始まりました。
それぞれのテーブルに紙が配られて、それに選択式で答えていくクイズ。
これがかなり興味深かった!

例えば、祖父母 (オット母の両親)の誕生日は?
オット母はもう84歳でなお且つ9人兄弟の下から2番目なので、
その両親となると当然1800年代の生まれ。
祖父母の結婚記念日は?
二人はどのようにして知り合ったか?
祖父が戦争 (第一次世界大戦) に行ったのは何年から何年か?
亡くなった日は?
祖母が亡くなったとき、貯金はどれくらいあったか?
祖父母の残した土地の大きさは?
子供は本当は11人だった。どのようにして2人は亡くなってしまったか?
などなど、皆頭を突き合わせてうーーん。>< かと思えば、「これは私の母から聞いた!」
「いや、うちはこう言ってた。」
「あの時、この状況だったからきっと・・・」 などなど推理やオボロゲな記憶をたどって皆エキサイト、
超~、盛り上がってました。
また選択式の、その選択肢が微妙~にどれも本当っぽくて巧いんですよね。

途中で白黒のアンティーク調の写真が回ってきます。
オット母の両親の姿はこの時初めてみました。
いつもオット父の写真は実家に飾ってあって、私たちが行くと必ずオット父は
「ほら、見てごらん。これが私の両親だよ。ママはいつもこうやって笑ってたんだよ。」 と涙こぼしながら
「いつも笑ってた。いつもね。」 と何度も言うのです。
だから目を閉じても頭に浮かんでくるくらい、オット父の両親の顔は知ってるのですがオット母の両親は初めて。
しかもオット方の祖母は、オット母が13歳の時に亡くなっています。
戦争のため病院へ行く道がふさがれ、盲腸から腹膜炎となりそのまま亡くなってしまったとか。(夫も2年前に初めて聞いたらしい)
そんな背景を思いながら
この白黒写真に写っている2人の夫婦から子供が生まれて、その子供達からまたそれぞれ子供が生まれて、
そこからまた子供や孫が生まれて・・・今日こうしてこのカフェに集まって一生懸命クイズを解いている・・・
なんだか胸が熱くなって鼻がツーンとしてきて、ヤバイ!ヤバイ!とひとり焦ってましたが
改めて命は繋がっていて人は生かされているんだなあ、と感じ入ってました。
オランダ人の家族観に関してはまた改めて書いてみたい、と思いますが
オランダ人の家族の絆、表現のは形は違えどしっかりあります。当たり前ですがね。
そしてこんな
ファミリーリユニオンで、私自身、改めて気付かされたことが多々ありました。
里帰りしたら、私も色々祖父母のことを聴いてみたい、というのもその一つ。
とってもハートウォーミングなパーティーで楽しかったです。
あ、そうだ!クイズは私たちのテーブルが優勝したんです☆
皆で前に出て皆から拍手喝さいをいただき、商品のお菓子(笑)も貰いました♪ うはは~
長くなってしまいましたが、ちょっとオランダっぽい行事の紹介でした。
最後まで読んでくださってありがとうございました☆
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報
- 2011/01/12(水) 23:12:09|
- オランダ・海外育児・家族のこと
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