
未曾有の大震災から今日で1カ月。
また地震があったようで本当に心配ですが・・・><
この1カ月間、何をしていてもモヤモヤ、ぼんやりと、頭の中がぐるぐると様々な考えに支配されています。
このグルグル状態から抜け出すためにも幾つか書きだしておきたいので、書いてみようかなと思います。
うまく書ける自信はまったくないので、備忘録的メモです。
まず一つ目。
今回の地震は、その地震の大きさもさることながら
その後の津波、そしてそれによる原子力発電所の事故といった3重苦の被害であったこと。
心情的に未だに1日に1度は涙してしまうのは、一瞬にしてこれまで築き上げた財産、家、仕事、そして何よりも
かけがえのない家族、大切な人・・を奪われた事実に対する無常、無念の思い、深い悲しみ。
そして恐ろしいまでの自然のチカラを前に私たち人間の存在って・・・???
あまりにも無力な私の存在って・・・??
その次には、原発の事故を契機にいかに自分が自分の社会に対して、無知であったかを思い知らされたこと。
今、私は
オランダに住んでいますがそれも含めて。
つまりそれまで原発の恩恵もリスクもきちんと考えたことがなかったんです。
大人なんですが、まともに知ろうとしたことすらなかったという恥ずかしい事実。
だから私は東電のみに責任を問うようなことは出来ない、と痛感しています。
責任はこういう社会を容認してきた自分にも十分にあるなあ、と。
ちなみに私は在日韓国人なので選挙権はありません。
が、もし日本国籍を取得し選挙権を持っていたとしても (その場合、必ず投票には行きますが)
エネルギー関連を自分で調べて、それに納得するような政党選びをしていたとは思えません。
つまり、人間としてそこまで成熟してなかった、と安易に想像できるのがまた悲しいんだけれど。
3つ目は、この無力状態になんとかもがきたくて以下のことをしていました。
あまりにも微力ではあるけれど、現金を送ること。
これから長く長~くかかるであろう復興に向けて被災地のことを絶対に忘れない、と決めること。
そして何よりも原発のことを知りたい、
今、福島第一原発で起こっていることを出来るだけ正確に理解したい、とネット上で情報を読み漁りました。
21世紀のネット社会、こちらも便利さとリスクが隣り合わせです。
集めた情報が偏らないように、原発推進派の学者の情報や原発反対の学者、元技術屋さんの情報など
意識して多角的になるようアレコレ選び読んだつもり。
オットとも原発事故のすぐ後に、
オランダ近辺の原発について調べ、色々と話しました。
その結果自分なりの原発に関してのスタンスが固まりつつありますが
これからは自分で情報を取捨選択し判断していくことがとても大切なんじゃないかな、と思いました。
あまりにもたくさんの情報に溢れているネット&現代社会の中で自分で物事を判断するのはとても難しい。。。
ある種のセンスが必要な気もするし、科学的な知識も要るような気もするし、
でも忘れてはならないのは自分の 「ハート」 を無視しないことじゃないかな、とも思います。
様々な情報やコミュニケーションの中から自分で考え、自分で判断し、それを自分に取り込む。そしてまた考える・・・
そうやって主体的に生きていくことが必要だし、そういう社会を子供達に引き渡していく責任が私たち大人にはある。
4つ目は、在日韓国人&日本国外に住むモノとしての 「日本」 に対する思い。
11年前に初めて日本国外に住んで以来、ガラガラと崩れた 「在日韓国人」 としての強固なアイデンティティ。
その後、
オランダに住み始め家族が出来て、さらに 「国籍」 と 「在日韓国人」 というある種捻じれた関係に対する
自分なりの新しい解釈や考え方が出来上がってきていたここ数年。
そんな中でこの大災害は、自分にとっての 「日本」 の意味を強く強く認識させることとなりました。
私の家族親戚がいる、友人がいる、生まれ育った風土が、言葉がある、そして帰る場所のある国・・・
そんな国の惨状に心が痛み、傷つき、一日も早い状況の好転を願う気持ちに 「国籍」 はないのです。
こんな大まかにいえば4つのことがグルグルと頭の中を回っていた震災以来。
ひとつひとつもっと掘り下げる必要があるし、実際掘り下げてる問題に関しては書きだすと止まらなくなる恐れもあり。
・・・天災は恐ろしいです。
すべてなくされた方には本当に言葉がありません。。。
被災しなかった私達は、これからどういう社会を、世界を望むのか、何ができるのか、何をしたくないのか、
常に考えて迷いながらも考え続けていくべきだと思います。
この長くまとまりのない備忘録を読んでくださった方の中には、
「
オランダに住んでるのにまるで日本に住んでるみたい」 と思われる節もあるかもしれません。(その逆も然り)
でもこの言い回しが私の心情的にピッタリくるので、このまま書き記しておくことにしますね。
1瞬のうちに命を奪われた方々の魂が安らかに眠りますように
そして残された人々をどうか見守ってください
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テーマ:オランダなヒビ - ジャンル:海外情報
- 2011/04/11(月) 23:55:20|
- 東日本関東大震災
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| トラックバック:0
-
| コメント:6
コメントありがとうございます☆
そう、あの楽しい日はもうずーーーーーーっと前のことのようですね。
今回のことは私たち地球人に対する大きな警告ですね。だからこちらオランダや、その他世界各国で連日のように報道が続くのだと思います。それは天災は勿論ですが、やはりエネルギー問題に対する課題を突き付けられた、と皆がそれぞれ実感してるからではないでしょうか。
そして海外にいてると、周りの人とのつながり、温かさ、皆助け合い精神があるんだ、ということを実感します。皆が日本のことを心配しています。
「今」の時間を生きることで、明日へとつながっていく。。。とても真摯な言葉ですね。私もそれを信じます。
- 2011/04/15(金) 08:25:09 |
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- Sunny #-
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はじめまして☆コメントありがとうございます。
ほんとNecoさんの仰られる通りです。私たち一人一人が考えること、そして建設的に議論することなしには、同じことの繰り返しとなるでしょう。
復興に向けて問題は山積みですが、仰られるように東北の方が一日も早く安全な場所で暮らせることを心から願います。
- 2011/04/15(金) 08:17:35 |
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- Sunny #-
- [ 編集]
はじめまして☆ コメントいただきありがとうございます。この大震災には本当に色々なことを考えさせられています。私たち大人が一人一人責任を持って考え、行動していかなくては社会人とは言えないんですよね。・・・まだまだ地震や余震も続いているようで不安ですが、少しでも早い立て直しを祈るばかりです。
- 2011/04/15(金) 08:07:57 |
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- Sunny #-
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こんにちは。Emiです。
sunny先生のレッスンを受け、sunny先生ファミリーとの楽しい時間を過ごした1週間後に起きた震災でした。
私は今回の震災を経験して、当たり前が当たり前じゃないことを改めて実感しました。
当たり前のように明日は来る。
当たり前のように1年後を想像する。
当たり前のように時間は過ぎていく。
当たり前のように・・・。
今回の震災で、当たり前のことって何ひとつないんだとわかりました。
地域が日本がというグループではなく、この地球で今を生きている私たち一人一人が考え、手を取り合い、支えあって、助け合って、生きていかないといけないと感じます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方には、今の時間を生きてほしいです。
今の時間を生きることを繰り返すことで、明日へ、未来へつながっていくと信じています。
- 2011/04/13(水) 10:25:44 |
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- Emi #wQAHgryA
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いつも拝見しておりますが、今回のエントリーには心から共感しました。
今回起きてしまったことは本当に残念で、今でも関連する記事を見たり余震が起きたりするたびに心が締め付けられます。
われわれができることは、東北の方々が将来少しでも早く安全な場所で暮らせるように、そして、私たちそれぞれが、今回の経験から学びを得られるようにしていくことだと思います。これをきっかけに、人任せにしがちなわれわれが、重要なことをそれぞれ考え、みんなで議論していく社会になれば、きっと日本は大丈夫、と思います。
- 2011/04/12(火) 14:09:36 |
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- Neco #-
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